相模湾コマセキハダ備忘録・ナブラを読む【前篇】(2017/09/04)
の続きです。
ステージ2:魚の水流について
例えばお風呂で水をかき回すと体に水流を感じます。同様に、魚が水流を乱すと、水中に沈めた道具や仕掛けに水流が伝わり、それがラインを伝って振動として手に伝わってきます。
もちろん魚が近くにいなければ水流を感じることはできませんが、魚の水流がわかると以下のような情報を得ることができます。
- 魚の水流がまったく感じられないときは、魚が遠いか、いません。こんなときは指示棚の下限でコマセを撒くのが常套手段となります。
- 20~30メートルといった幅のある指示棚のうち、どこに濃い反応があるのかがわかります。魚に食い気があれば即アタリします。たいてい仕掛けの落下中、最初に得た水流でコマセを撒くと、カツオが喰ってきます。
- 魚の遊泳スピードがなんとなくわかります。ストップ&ゴーで仕掛けの落下中に捉える魚の遊泳スピードはそれなりに速いです。でもコマセをついばみ始めた魚の遊泳スピードは遅くて繊細。
この差がわかれば、魚がビシまたは仕掛けの近くでコマセを喰いはじめた瞬間がわかるようになります。針に喰うのも秒読み。リーチが見えるわけです。であるのに、針を喰わないとなれば、解決すべき問題も見えてきます。(このとき手持ちで「もぞっ」とした感触が手に伝わってきたならそれは、針が口の中にありますので、アワセを入れます)
もちろんこのような情報が常に見えるわけではありません。また水流がわかったからと言って釣れるわけでもありません。
ただ、水流がわかると、次の策が打ちやすくなります。
この日の一例をあげてみます。
仕掛けは4.5メートルです。
状況としてはストップ&ゴーですが、魚は船下を避けずに通過している(水流を感じる)ので、コマセに対する反応は悪くない模様。
指示棚45メートルに対し、わたしの場合は最大で45+ハリス分ビシを落とします。水流を感じるためにそうします。
水流を感じたらビタ止めです。このときは道糸のマーカーで30メートル付近に(おそらくカツオの)水流を感じつつもスルー、48メートル付近に(おそらくキハダの)水流を感じながらも50メートルくらいまで滑ってしまったので、48メートルまで巻き上げてからコマセを撒きました。
かなり濃い水流だったので、キハダの足を止めたく、そこからコマセを0.8メートル(リール1巻き)ずつ3回にわけて濃いめに振って、45メートルにセット。奇しくも船長の指示棚ドンピシャです。
しかし30秒たってもヒットしなかったので「次の流しではハリスを長くしようかな」なんて考えていたところ、3分後にヒットしました。
船長の指示棚ドンピシャですから、水流なんて感じられなくてもよかったわけですけど、一例としてはこんな感じになります。
さて一日のなかでも状況は少なからず変化していきます。
同じナブラを追いかけていればキハダだって次第に警戒心を上げてくるでしょうし、また、いつコマセについて船を周回しはじめるかもわかりません。
この日は、キハダがコマセについた次の流しで、ハリスを6メートルと長めに変更したらキハダが掛かりました。
…分殺だったんですけどね(笑)
ステージ3:コマセ釣りについて
コマセ釣りなので当り前ですが
基本はコマセと針の同調がキモだと思っています。
コマセと針の同調時間をできるだけ長くとるため、コマセは棚下ハリス半分~2/3くらいから数回にわけてコマセを撒き、棚にセット。
5秒後には沈みゆく針がコマセの只中にあり、10~20秒後には、沈下した針がコマセの下のほうで馴染むイメージでやることが多いです。
このイメージはいつからかわたしの基本ですが、
良いかどうかは正直、わかりません。
でもイメージすることはとても大事だと思います。なぜなら喰わなかったとき、そのイメージが次の一手の手がかりになるからです。
というわけで、
今回は「コマセ」と「エビング」で
キハダマグロに挑戦ですっ!!(`д´/;)/
ぬおー
次回の課題はデカいぞ