ゴウインブルHH-220はカツオ・マグロ釣りのために購入したお気に入りの一本です。
実勢価格は3万円台とかなりリーズナブルなお値段設定。
それでいて、触ってみればとても楽しい^^ おすすめできる1本です。
ただ、アリゲーター技研や剛樹のように「グラスソリッド100%」にこだわるハンドメイド竿とは、当たり前ですが、違った特性を持つわけで…。
ゴウインブルの売りは「チューブラーパワーマキシマム」
もともと「感度」特性に優れたチューブラーを肉厚にすることで「粘強」を持たせたという設計は、いったいどのような持ち味なんでしょうか^^
ここでは、「ゴウインブル」のオモリ負荷特性を見つつ、
所有するHH-220のレビューをしていきたいと思います。
ゴウインブル(ダイワホームページから引用)
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先経 (mm) |
元経 (mm) |
適合ハリス (号) |
錘負荷 (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
HH-190 | 1.90 | 1 | 154 | 415 | 2.6 | 17.9 | ~30 | 80-250 | 55 | 48,800 |
HH-220 | 2.20 | 1 | 184 | 445 | 2.6 | 17.9 | ~30 | 80-250 | 54 | 49,800 |
HHH-190 | 1.90 | 1 | 154 | 420 | 2.8 | 17.9 | ~40 | 80-300 | 75 | 50,000 |
HHH-220 | 2.20 | 1 | 184 | 450 | 2.8 | 17.9 | ~40 | 80-300 | 73 | 51,000 |
オモリ負荷
オモリ負荷80号。
スペックどおりの7:3調子です。
ソリッド竿ほど詰まった感じはしないものの、チューブラー竿のように叩けばビンビン伝わるような空洞感もありません。かといって鈍くなく、ほどよい張りがあり、当たりはしっかり手に伝わります。
オモリ負荷200号。
負荷を上げると、竿先がクッと入り込みます。ちょうど魚が食い込んだ瞬間、このような曲がり方になります。
粘強とはいえソリッド竿のようにどこまでも曲がる印象はありませんが、当たりを感じるまでは7:3調子、魚の食い込みに応じてより胴調子に近づく印象です。粘りと張りが共存しているような感覚で、バット部(竿元)にはパワーを感じ、ティップ(竿先)との中間で粘るような印象です。
とにかく感度が良いので、当たりから魚の食い込みまでが手に伝わってきます。長さのあるHH-220であればコマセワークもしなやかです。ただ、胴からティップにかけての張りがやや強いため、コマセワークは勢いをつけすぎると跳ねることがあります。
船の揺れは「思ったより吸収してくれる」といったレベルです。
人力。
魚とファイトしているときは胴まで曲がります。私の場合これが楽しいです。良い演出だと思います^^
特筆すべきはパワーを担うバット部(竿元)です。パワーがあるので気持ちよくやり取りできる反面、反発力をやや強めに感じます。
もちろん、この反発力があるからこそ「ゴウイン」に魚を浮かせられる設計だと思いますが、魚が食い上がったりすると、竿が跳ねることもあり、まれに扱いにくく感じる場面もあります。
長さについて
HH-220は「長さ2.2m」と長めですから、弾性のあるカーボン竿とはいえ「横に走るカツオ」を相手にするにはやや扱いづらいです。
慣れれば220でも問題なく扱えますが、カツオ・キメジオンリーで狙うなら190のほうが扱いやすいでしょう。
ただ、マグロの場合はすぐに当たらないことが多いので、ちょっと悩みます。「食うまで」を重視して「長め」にするか、「食ってから」を重視して「短め」にするか、好みのわかれるところです^^
総評
粘る竿を好む人にとって「ゴウインブル」のやや「跳ねやすい」という特性はすこし慣れが必要かと思いますが、「感度」で当たりを察知し、「バットパワー」で「ゴウイン」に魚を起こすというやりとりは、実に楽しいです^^
手持ちで攻めてこそ真価を発揮する竿ではないでしょうか。
不思議と飽きません^^