「マルイカ考察」カテゴリーアーカイブ

【マルイカ】直結仕掛けおさらい編

maruika16

↑浅場マルイカの直結仕掛け。

 

一見簡単そうな仕掛けに見えますけど、
じつは各人に感度を上げる工夫が見られたりしますよね!

 

DSCN0354Bとくに小型が出現するよな流しでは「感度を上げる工夫」にも意味があると思います。

 

感度を上げるには、仕掛けの「伝達効率」に
着目するのも良いかもしれません。

 

そこで今回は、仕掛けの「伝達効率」を上げるべく
スナイプビーズとスイベルの扱いについて考察してみたいと思います^^

 

まずはおさらいからです♪

 

「ビーズ式移動チチワ」の作り方おさらい

DSCN0423B

マルイカ用「直結仕掛け」の定番ビーズといえば、スナイプビーズ。(でも美〇は潰れちゃったからもう定番ではないのかな…)

 

DSCN0435B

ハリス4号にスナイプビーズを通し、

 

DSCN0436b同じ穴に折り返してハリスを通し、 

 

DSCN0437B別のハリスをあてがい、(スナイプビーズ3mmはハリス4号に対して穴が大きいため、別のハリスをあてがいコブが抜けないよう太くします) 

 

DSCN0438b別のハリスと本線を一緒に八の字結びにする。

 

DSCN0439b

八の字結びを締め、ハリスの余分をカットすれば
移動式チチワの出来上がり。 

 

DSCN0442b

移動式チチワはカンナ(イカ針)の真ん中に通します。(針が12本あったらそのうちの6本にチチワを掛けます。そうすることでチチワがカンナからスッポ抜けるのを防ぎます)

 

DSCN0425B

ビーズは何でも良いですね!

 

ハリス4号の直径は0.33㍉、
ビーズの穴に折り返したら0.66㍉です。

 

なので穴径0.8㍉のビーズなんて丁度良いかも^^ 

 

DSCN0446B

穴径0.8㍉のビーズであれば、

 

DSCN0447B

8の字結びが1重でも抜けません^^

 

さて本題です。

 

DSCN0452B

このようなマルイカ用の「ビーズ式移動チチワ」はそもそも「スッテの交換をしやすくするため」に考案された素晴らしいアイデアです。

 

ですが、スッテの交換がしやすくなるぶん
「遊び部分」が多くなるのも確か…^^;

 

DSCN0467B

遊びが全くない元祖「移動結び」に比べると、

 

 

DSCN0474B

「ビーズ式移動結び」はどうしても遊びが出ちゃいます。

 

これが細かいアタリをスポイルしているのでは?
という意見を持っている方も少なくないのではないでしょうか。

 

DSCN0479B

しかし、元祖「移動結び」はやっぱりスッテが交換しにくいので^^;

 

 

DSCN0481B

そこで先にハリスにビーズを通してから、

 

DSCN0483B

元祖「移動結び」にします。

 

DSCN0488B

すると、スッテ交換もまずまず良好で、
より遊びの少ない「感度良好」なチチワができます。

  

  スッテ交換のしやすさ 仕掛け感度
ビーズ式移動チチワ
元祖移動結び
元祖移動結びビーズ版

 

 

 

まーどれをとっても一長一短。
悩ましいですねー^^;

 

スイベルの必要性 

DSCN0495b糸撚りを防いで手前マツリを減らすべく「小型スイベル」を付けるか、それとも回転系のアタリを少しでも明確に得るため「小型スイベル」は不要とするか。

 

賛否両論ありますね!

 

DSCN0497b

個人的にはできればスイベルは付けたくないです。でもPEラインの保護を考慮し、1番上にはつけても良いと思うんですね。あと手前マツリ軽減のため真ん中にも一つ。

 

個人的な意見です^^

 

深場マルイカ乗り感考察!硬調ハリスはポリエステル?

DSCN9402bポリエステルというハリスの種類をご存知でしょうか^^

 

アジング等で知られる感度抜群の硬調ハリスです。

 

「伸びることで最大強度を稼ぐナイロン」とは真逆の性質で、最大強度はナイロンやフロロカーボンに比べやや劣るものの、ほとんど伸びない性質をもった超硬調ハリスです。強度限界に達すると予兆なくバチン!と音をたてて切れるような硬い性質を持っています。

 

 

DSCN9696bフロロカーボンも初期伸度こそ伸びない硬めのハリスではありますが、いくらハードタイプでも瞬発的に負荷をかけるとビヨーンと伸びます。

 

ポリエステルと比べると「フロロカーボンってこんなに柔らかかったっけ?」と思ってしまうほどポリエステルは硬いです。

 

それほどに硬いハリスを、
マルイカ釣りで使用する意味はどれほどあるのでしょうか?

 

実のところ、

 

awaseゼロテンションでは、アワセを入れたとき、オモリが持ち上って瞬間的に負荷がかかるため、ハリスの伸びが乗り感に少なからず影響すると感じています。

 

ム…。

 

乗ったような気がする…(꒪⌓꒪)

 

そんな深場でのあやふやな「丸っこい感覚」を、「四角い感覚」に変えてくれるのがポリエステル最大の利点。

 

…と言ったら言い過ぎでしょうか^^;

 

※追記: 浅場ではそもそもアタリが分かりやすいこと、そして浅場ではオモリが軽いためアワセによるハリスの伸びもさほど気にならない…といった観点から、ポリエステルの話は深場限定と思ってもらったほうが良いかもしれません。

 

もちろん良いことばかりではありません。

 

「硬さ」はトラブルも誘発します。

 

私見ではありますが、フロロカーボンと比較したときの
ポリエステルの利点と欠点は以下の通りです。

 

利点

  1. 乗り感がリニア。またはダイレクト
  2. ヨレにくい (ヨレにくいので 直ブラのような連続した長ハリスで絡みにくく、捌きやすい)

 

欠点

  1. 硬質なだけに潰れやすい  (たとえばカンナに引っ掛けるチチワ部分を絞めすぎるとハリスが潰れます。かといってチチワ部分をある程度は締めないと、ハリスが硬質なだけにスッポ抜けするかもしれません)
  2. アワセが強いと小型の足が切れやすいです。
  3. 劣化が早いです。フロロカーボンのように何度も仕掛けを使い回すことはできません。次第に白濁していきます。2回使用したら交換推奨。

 

そんな理由から最近は、

 

まーマニアックですね^^;

 

もしポリエステルに興味を持たれたなら、

やはり多角度的に高性能なのはフロロカーボンであることをご理解いただきつつ、お試し頂ければと思います。

 

 

ホンテロンとR18を直結びにしたハイブリッド仕掛けの作り方 

DSCN9765c

チチワの部分だけフロロカーボンにしてハリスの潰れを防ぎ、それ以外はポリエステルにして感度を稼ぐ。というのがハイブリッド仕掛けの目的です。

 

直結びにするだけです。

 

DSCN9765b2種のラインを先端が向き合うように10㌢ほど重ねます。

 

 

DSCN9765d

重ねた部分を八の字結びにします。

 

 

DSCN9765e

八の字結びを締めた状態です。 

 

 

DSCN9765f結びの両端にできたハリスの余分を3㍉残してカットします。

 

 

DSCN9765gハリスの余分3㍉をライターで焼き、コブを作ります。

 

これで結節は完了^^

 

DSCN9765c

 

 

あとはフロロカーボンの部分で
スナイプビーズ式のチチワを作るだけです♪

 

 

【比較映像】極鋭ゲームAGS-150MCと極鋭マルイカレッドチューンAGS MC(2017/02/03)

DSCN7527b2015年に「柏崎流ゼロテン釣法」がメディアに取り上げられてからというものマルイカと言えばゼロテン釣法になっちゃいましたね!

 

 

DSCN7533bそのくらいマルイカ釣りにおいて威力を発揮するゼロテン釣法。わたしも柏崎流のロッドを真似してずいぶんと良い思いをさせてもらいました^^(ゼロテン釣法の効果的なやり方と威力について詳しくはこちら♪)

 

 

DSCN7042bただロッドの自作はそれなりに手間ですし、極端に削り込んだグラス穂先は折れやすいのも事実です。

 

 

DSCN9242bそこでより耐久性のあるメーカーならではのゲームロッドが注目を浴び、2015年9月にはダイワから「極鋭ゲームAGS MC」が発売。

 

そして今回「極鋭ゲームAGS MC」から進化を遂げたという「極鋭マルイカレッドチューンAGS MC」が満を持して発売しました^^

 

というわけで実釣前にどのくらい進化したのかを確認してみたいと思います♪

 

DSCN9248b

長さは1㌢しか変わりません。でもスーパーメタルトップはレッドチューンのほうがたくさん使用されている模様。では、

 

 
その動きはどんなでしょー(σ≧▽≦)σ

 

※うっかり動画に記載し忘れてしまいましたが使用したオモリは40号です。またゼロテン状態を確認するために使用したオモリは、カワハギ用の集魚板で2号+2号で計4号です^^  

 

私見を含みますので参考までにお願いいたします♪

 

マルイカファン必見!? ゼロテン釣法専用の「極鋭AGS」がすでに発売されていた!!

DSCN5985c

柏崎達人のあまりにも凄まじいテクニックを目の当たりにして以来、 「ゼロテン釣法」を極めるべく色々な竿に手を出してきましたが^^; 

 

 

DSCN6575b

最終的には達人の「ゼロテン竿」を真似するに至り、

 

 

 

DSCN6408b

竿を自作するに落ち着きました。

 

 

 

DSCN6503bすべては極小マルイカのアタリを捉えるためですっヽ(`Д´;)ノ 

 

これにみな腐心して、「フグ竿」や「ヘチ竿」が流行ったのも記憶に新しいところです。

 

 

 

DSCN6585d

とにもかくにも、マルイカ釣りをはじめて間もないわたしが好釣果を得られ続けのは

まぎれもなくゼロテン釣法ゼロテン竿のおかげです。

 

誰もが認めるスーパーテクニック

柏崎流ゼロテン釣法。

 

その、ゼロテン釣法を可能にするのが
ゼロテン竿の存在です。

 

 

 

…はい。

 

この現状を…

 

 

 

DSCN0398b 

メーカーが指を咥えて見ている
わけがありませんねー(σ≧▽≦)σ

 

いつなんどき「ゼロテンション専用」のNEWモデルがメーカーから発売されるかとドキドキしておりました( ̄▽ ̄)

 

 

DSCN0397bと思っていたら(笑)

 

 

DSCN0394bすでに「MC=(マイクロセンシティブ)」を冠するゼロテン竿

 

 

DSCN0396b

2015年の9月にnewラインナップされておりましたっ!(`д´/;)/

 

その名も

 

極鋭ゲーム

MC-150(180) AGS!!

 

メーカーのページには、

 

「ゼロテンション」といったテクニックを多用せざるをえない渋い状況での感度と食い込みの良さで高い評価を受けていたのが「極鋭MCゲーム」だった。この感度と食い込みの良さを磨き、さらに操作性とパワーをアップさせたのがMCの2アイテムである。

 

とあります。

 

目感度重視の柔らかい穂先。

 

そして 

「掛ける」という点において非常に重要な役割を担うバットパワー。

 

 

さらに、

 

実釣に耐え得る強度でこの柔らかさを実現するのはスーパーメタルトップだけ

 

とメーカーはここまで謳っております。

 

 

DSCN6558b

確かに、グラスソリッドを極限まで削りこんだ自作の
「ゼロテン竿」は、もろいです。

 

ちょっとでも巻き込んだならポッキー確定。

 

釣り方にもセンスが求められ、
決して万人向けの釣り竿とは言えない代物でした。

 

対して、「実釣に耐え得る強度」を謳う極鋭MCモデルは、

 

柏崎流対抗すべく開発された万人向けのゼロテン竿であることは言うまでもありません!! 

 

これがもし本当に「満足のいくゼロテン竿」なら、
もう苦労して竿を自作しなくても済むわけです。

 

というわけで早速、「極鋭ゲームAGS・MCモデル」の曲がりを
確認してみましょう!!

 

 

極鋭ゲーム (ダイワホームページから引用)

mc150

 

※紹介するのは「MC-150AGS」のほうです。

 

 

オモリ40号で曲がりを確認

DSCN0368c

「オモリ負荷8号 」

 

これはオモリ40号を使用したとき、ギリギリでゼロテンションが保てる(オモリが宙に浮かない)状態です。

(オモリ負荷についての詳しい実験はこちらの記事を参照ください)

 

いい感じでアタリが取れそうですね!

 

ただし、「オモリ負荷2号」くらいでアタリをとるのが柏崎流のゼロテン釣法。上図のようにギリギリでゼロテンションをやっていたのでは、おそらく達人のそれと同じ効果は望めないでしょう。

 

というわけで
無理のないレベルでもう少し力をゆるめてみます。

 

 

DSCN0369c

こんな感じになりました。

 

目測ですが「オモリ負荷4号」前後です。 

 

これ、写真を見ただけではわからないかもしれませんが、実際の感覚では「柔かさ」がしっかり確保されていることがわかります。

 

ちゃんと穂先に余力があるので、
ゼロテンションの竿としてしっかり機能しそうですね!

 

 

DSCN7571b

とはいえ、先径0.2㍉のグラス竿とは比べるべくもなく

 

 

 

DSCN0369c先径0.5㍉の市販竿ではやはり限界があるのも事実。

 

にしても、「折れにくい」
という絶対的なアドバンテージを得た上で、

 

穂先の柔らかさには
見た目以上の可能性を感じましたので、

 

マルイカ釣りが開幕したら早速使ってみようと思います。そのときのレポートを楽しみに待っていてくださいね!

 

きっと釣れちゃいます!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

 

 

オモリ負荷60号

DSCN0376b

初期の深場でも使えないだろうか。
ということで「60号オモリ」もぶら下げてみました。

 

さすがに「バットパワー」を強化したというだけのことはあり、
胴がしっかりしています。

 

多少の「持ちおもり感」はいたしかたないとして、これなら中深場でも使えそうですね!

 

 

アリでしょー(*≧∀≦*)

 

 

 

おまけ

DSCN0389b

年末あたりから早くもマルイカの新作スッテが入荷しはじめました。

 

 

 

DSCN0389c

今回注目すべきはなんといっても
misakiの「ゼロテン36」と「ゼロテン40」でしょうか(*≧∀≦*)

 

我々釣り人が「ターゲット」とするのは
もちろん「極小マルイカ」ですが、

 

メーカーが「ターゲット」とするのは
もはや「ゼロテン商品」(笑)

 

2016年も引き続き「ゼロテン」ブームが巻き起こりそうです。

 

 

ゼロテン36とチビエビ3.5を比較する

DSCN0392b

misakiのゼロテン36と、チビエビ3.5の比較画像です。

 

ゼロテン36のほうがちょっと「太っちょ」な印象ですけど、パッと見はチビエビ3.5と大差ありません。

 

どちらも針の太さは0.5㍉の6本立てで、
極小マルイカをターゲットにしています。

 

それよりも、

 

 

DSCN0388b

「カラー」と「大きさ」のバリエーションは
チビエビ3.5の倍をいくmisakiの「ゼロテン」シリーズ!! 

 

間違いなく人気商品となりそうですので、シーズン前には買い揃えておくことをオススメいたします!!

 

昨年、釣り友のTくんが自作した「黄緑色」のスッテは(葉山では)爆釣カラーでした。このカラーは、misakiにしかラインナップがありません。

 

個人的にオススメなのは、渋いときのケイムラです。
これはチビエビ3.5にしかラインナップがありません。

 

そして定番のブルーにカラーバリエーションが多いのは、
misakiのゼロテン36、ゼロテン40のほうです。 

 

※2016年1月3日現在、チビエビ3.5のほうは早くも出回っておりますが、ゼロテンシリーズはネットではまだ出回ってないようです。

 

 

DSCN7527b待ち遠しいですねー(*≧∀≦*)

 

 

浅場マルイカ ~ゼロテン釣法を徹底考察?! 竿を自作するに至るまで~

※一部わかりにくい表現があったため記事を見直している箇所があります。ご了承ください。

DSCN6460b

達人の釣り方が紹介されたこともあって最近?「ゼロテン釣法」が流行っていますね。

 

なぜゼロテン釣法は釣れるのでしょうか?

 

いや、ゼロテン釣法はそもそも
誰にでも釣れる釣法なのでしょうか?(^o^;) 

 

だいたいゼロテンションってなによ…(°д°)…。 

 

というわけで(^o^;) 

 

 

 

 

ゼロテンションの利点と欠点?!

DSCN6106d

ゼロテンションとは、オモリを底に寝かせて糸を張りオモリが底を離れないようにする底釣りテクニックのひとつです。

 

なぜ浅場マルイカには
この釣り方が有効なのでしょうか。

 

 

 

maruika13

真っ先にあげられるゼロテンションの利点は「仕掛けの安定性」です。

 

とくにスッテを触らせる時間 =「間」が必要なマルイカ釣りでは、仕掛けを安定させること自体が有効な手段となります。

 

具体的には、ゼロテンションで構えることにより、船の揺れによる「仕掛けの上下動」をなくし、マルイカがスッテを触りやすくなるような状態を作りだすことができます。 

 

もちろんオモリを底につければ根掛かりしやすくなるので諸刃の剣ですし、

さらには「船の揺れを吸収しながらゼロテン状態を保ちつつ穂先にあらわれる繊細なアタリを見る」こと自体が難しいので、ゼロテンションをこなすには少なからず船釣りの経験と集中力が必要です。

 

それでもゼロテンションは
体得するだけの価値があると思います。

 

なぜなら
仕掛けを安定させることでアタリの機会が増えるからです。

 

ここで誤解なきよう、ゼロテンションをやっても極小のアタリがわかるようになるわけではありません。

 

仕掛けを安定させることにより、
アタリの機会が増えるだけです。

 

言い換えるなら、

 

ゼロテンションによってアタリの機会は増えますが、そのアタリがわかるかどうかは話が別です。

 

ここから、クリオネ級の極小アタリを取れるようになるためには、

竿の能力を突き詰める必要があるかもしれません。

 

 

 

DSCN6501bなぜなら浅場マルイカのアタリは

必ず穂先の動きを捉える必要があるからです。

 

ですから究極的なことを言えば、「どんなに小さなアタリでも捉えることができる柔らかい穂先」が必要だと考えます。

 

ゼロテンションに特化した

究極の穂先。

 

これを紐解くには、
オモリ負荷について考える必要がありそうです。

  

 

ゼロテンションに必要なオモリ負荷?

DSCN6106d

なんとゼロテンション時、

 

 

 

DSCN6587b

竿にかかる負荷はオモリの約1/5の重さしかありません。

 

なんと30号のオモリなら6号以下の力で糸のテンションを張り続けなければならないのがゼロテンションです。

 

コントロールが難しいです。

 

でもその代わりに、宙釣りに比べて差し引き24号ぶんの負荷だけ繊細なアタリを取れるポテンシャルがありますね!

 

あとは、6号以下の負荷でも
アタリが出る穂先が必要です。

 

オモリ負荷6号相当の竿…。

 

それは防波堤用のファミリー竿や、
フグまたはキス竿に求められるオモリ負荷です。 

 

 

24615b

そこでオモリ負荷6-10号のフグ竿を購入してみたところ、

 

 

 

 

DSCN6368b

持っている竿の中では一番ゼロテンションはやりやすそう(ゼロテンションでもアタリが穂先に現れそう)だと感じました。

  

  

 

24613b

穂先の柔らかさではキス竿がいい感じでしたね…。

 

 

 

 

DSCN6106g

一旦、オモリの状態による利点と欠点をまとめておきます。
(クリックで拡大) 

 

 

話を戻します。

 

 

浅場における究極のゼロテン竿の条件とは、

オモリ30~40号(ゼロテン時の負荷6~8号)でも
竿の能力が発揮できる

穂先の柔らかい竿…!!

 

それでいて即アワセできる硬い胴

 

船の揺れを吸収しやすいちょっぴり長めの全長。

 

自分なりにはこんな答えになりました。

 

でもどこを探してもそんな竿は…

 

 

 

24611b 

売ってないので

しょうがないっ!ヽ(`Д´;)ノ 

 

 

 

DSCN6339bこうなったら… 

 

 

 

 

DSCN6501b

意地でもマイクロ級のアタリを取るため…

 

 

 

 

DSCN6380b

最後の手段です。

 

 

 

 

DSCN6361b…∑( ̄□ ̄;) !!!!!!!!! 

 

 

 

 

 

DSCN6447b

こちらは初号機です。

 

フグ竿の「穂先」のみ自作のものに変えてみました。

 

折れるかもしれないという恐怖によりそこまで削りこまなかった結果、水深15メートル・30号オモリで、穂先が真下に向くギリギリのゼロテン竿になりました。

 

これで、横にブレるようなアタリも取ることができるようになり、実釣により手ごたえは得ました。 

 

しかし課題も残ったため、

 

 

DSCN6539b翌週の2号機です(笑)

 

これまた話が長くなるので
詳細は釣行記でレポートいたしますが…

 

さらなる課題は次週に持ち込みです。

 

 

  

DSCN6503b

いや~

 

小物の面白さをなめてました…(°д°)…

 

※この記事を書いてからしばらくしてゼロテン竿がメーカーからラインナップされました!これで自作の必要もなくなったかも…?!

 

浅場マルイカ考察~基本的な釣り方メモ~

DSCN6238b

生け簀のなかのマルイカ

 

みなを向いて泳いでいます。

 

水中に突っ込んだカメラを興味深そうに? 見ているかと思えば、ちょっかいを出そうとして手を伸ばすと、警戒心をあらわにして墨を吐く子もいます。

 

 

 

DSCN6465bよく見ているんですね。

 

さぞかし仕掛け投入後は上から落ちてくるスッテをよく見ていることでしょう…!( ✧Д✧)ピキン

 

なので仕掛け投入後すぐは、竿を叩いたりしてアピールせずとも触ってくる可能性が高く、

 

着底したらまず穂先の動きをピタリと止めて
アタリを見る
というのがセオリーかと思います^^

 

 

 

 

DSCN6464b

ところで、マルイカは外見がヤリイカに似ているので大人しいイカと思われがちですが、むしろイタズラ好きで、アオリイカのように好奇心が旺盛とも、警戒心が高いとも言われています。

 

知能が高そうなイカですね。

 

 

 

DSCN6493b

スッテに興味を示すと

 

 

 

DSCN6240c

普段は折り畳んで見えない「触腕」を

 

 

 

DSCN6177bにゅ~と伸ばして触ってくるそうですね^^

 

 

 

maruika21そして竿を叩くと、

 

 

 

maruika11b

マルイカも興奮するのか触りが激しくなることも(^o^;)

 

というわけで着底後、少し待っても触ってこないときは
 竿を叩いてアピールしたり、

 

それでも触ってこないときは、

 

仕掛けの全長以上を巻き取って一旦、イカの視界からスッテを完全に消去し、ふたたび仕掛けを落とし直す巻き落としを行うと、興味を示して触ってくる可能性が高くなるようです。

 

 

 

DSCN6463b

ただし、マルイカは警戒心が高いとも足が遅いとも言われているため、スッテに触らせる「」を与えることがとても大切だそうです。

 

誘ったあとは…

 

 

 

maruika18

止める 

 

 

 

maruika19

 

 

 

 

maruika20

といったメリハリがマルイカには有効だそうです^^;

 

画像はイメージです(笑)

 

 

 

20150530_081039c

マルイカのアタリは、イカの大小に関係なく「わかりやすいアタリ」と「わかりにくいアタリ」が存在します。

 

穂先がクン、と下に入るようなわかりやすいものから、
かすかに穂先の揺れを感じる
かすかに穂先が浮いた
かすかに穂先がモタレる…

 

といった微妙なものまで様々ですが、いずれにせよ

 

 

 

maruika16

アタリを感じたら

即アワセっ!(`д´/;)/

 

アワセは小さく鋭くが基本だそうです。

 

たとえば直結仕掛けで大きく合わせると、その反動でイカが抜けてしまったり、掛けたそばからイカの足が千切れてしまうことがありますね^^;

 

 

DSCN6471b

 

 

 

 

 

20150530_105141b

もちろん、仕掛けを回収したときスッテに墨がついていれば、それは乗っていた証拠。

 

マルイカのアタリは一般的に「逃げるときに出る」と言われています。裏を返せば、スッテを抱いた瞬間にはアタリが出にくいということですから、

 

3~10秒に1回はアタリがなくても「空アワセ」すると、効果的なのだそうです。

 

 

 

まとめますと、

 

浅場マルイカの釣り方まとめ 

DSCN6481b

 

  1. 着底したら糸フケを取って穂先を注視(根掛かりを避けたい場合は少しオモリを浮かす)
  2. アタリがあったら即アワセ
  3. アタリがなければ竿を叩いて → しっかり止め → 穂先を注視
  4. 3番を2回くらい繰り返しても触らないときは「巻き落とし」を行う
  5. そもそもアタリがないときは、1メートルくらい棚を上げてみる

 

渋いときの「巻き落とし」はかなり重要ですね^^

 

 

さて、水深が浅いので「底釣り」が基本となる浅場マルイカ。より多くを釣ろうと思ったら、底釣りのテクニック「ゼロテンション」は無視できないかもしれません。

 

というわけで次回、本格的にゼロテンション考察ですっ!!ヽ(`Д´;)ノ 

 

  

浅場マルイカ ゼロテン考察 ~ゼロテンに向く市販竿の条件とは?!~

S__39346179bマルイカ釣りをたしなむ方なら誰もが気になる「達人」の存在。2015年4月15日のつり情報でも特集されていたのでご存じの方も多いかと思います。

 

 

 

S__40443907b

独特の調子をもつ自作ロッド…。

 

そしてゼロテンションによるボトム(底)の釣り方…。

 

 

 

 

DSCN5962b

―――遡ること5月16日土曜日。

 

はじめてマルイカ釣りに挑戦した日のことです。

 

 

 

DSCN5980b

この日はクルージング主体で船の釣果は0-14杯と不調ながら、

 

 

 

DSCN5988b

わたくし11杯と健闘。

初心者にしてはまあまあかな( ̄▽ ̄)

と密かにクルージングを満喫しておりました

 

 

 

―――ところがです。

 

 

DSCN5985b

沖上がり直前の午後2:00。

 

葉山沖で達人を発見。

 

いえ、わたくし達人の存在をこのときはまだ知りませんでしたので、

「あれが達人だよ」

と同船した方に教えてもらい
はじめて達人の存在を知りました。

 

 

最初はふーんて感じで見ていました。

 

 

 

しかし次第に「瞬き」ができなくなり…

 

 

 

 

 

DSCN5985c

目を奪われるとはまさにこのことです。

 

何に驚いたかと言えばその釣りのシンプルさです。

 

シンプルすぎて最初は何が起きたのか理解できないほど、その動きは素早くも洗練されたものでした。

 

  • 着底したら、糸フケを取らずに??(着底と同時にゼロテンを取っているようです)
  • ピタリ…と静止。
  • と思った矢先にはアワセを入れ、
  • ゆっくりと巻き上げる…(ゆっくり巻くのはムギの追い乗りを狙っているそうです)

 

 

えっ?!

 

もう釣ったの?!!

 

あっけにとられ
口を半開きにして見ていると、

 

  • 取り込みはツノを逆さまにするだけでイカを船内のイケスに落とし、
  • そのまま手の力を緩めてスルスルと再投入。

 

あっという間の1ターン…。

 

いや、驚いたのはここからです。

 

これを何度も、

 

何度も何度も何度も何度も

繰り返すのです。

 

―――そんなことってある?! 

 

10年以上釣りをやってきて、ここまで

レベルに差を感じた

のは初めてのことです。

 

釣りにレベルがあるなら達人のそれは 

 

 

レベル99

 

ラスボスも真っ青です。

 

まさか 

 

 

 

 

S__39346179b

神がいる

とは…(;゚;Д;゚;) 

 

こうして初挑戦にして神を見たわたくしは
ゼロテンについて深く考えるようになりました。

 

しかし人によっては、「ゼロテン」ではアタリを取るのが難しいといいます。やはりゼロテンは、達人のオリジナルロッドがあってこそなのでしょうか。

 

 

  

S__40443907b

なぜ達人の竿はこんな形をしているのでしょうか。

 

そしてゼロテンという釣り方は市販の竿でも本当に通用するものなのでしょうか?!

 

自分の竿にあったゼロテン釣法を―――

 

いや、

 

まず自分の釣り方に合う竿を見つけるのが先決です。 

 

 

 

20150530_081931b

そんなわけで2回目となる5月30日土曜日は、

 

 

 

 

20150530_065957b自分に合った竿を見極めるべく「極鋭ゲーム82 M-155」と「メタリアMH-150」を試してきました。

 

基本的に浅場は柔らかめの竿で攻めるのが近年の主流のようです。

 

しかし結論からすると、竿の柔らかさは海の条件によってもその良し悪しが変わるように思います。

 

 

 

胴まで柔らかい竿「極鋭ゲーム82 M-155

DSCN5979b

「極鋭ゲームM-155」は8:2調子ながら負荷をかけると胴まで曲がる柔らかい竿です。(写真はオモリ負荷30号)

 

穂先が柔らかいのでアタリはわかりやすいですが、胴まで柔らかいので、

  • 叩きにくい
  • アタリが出ても即合わせしにくい
  • ゼロテンは保ちやすいけれど、波が高いと胴が船の揺れを吸収してしまうので、ノイズを拾いやすい。>波が高いとゼロテンでアタリを取りづらい

 

なるほど、自分には「胴が少し硬い」くらいがちょうど良さそうです。

 

 

 

硬い竿 「メタリアMH-150

20150530_070647b対して「メタリアMH-150」はまるで棒。 

 

深場をメインとした竿なので
浅場に不向きなのは当り前かもしれません^^; 

  

胴が硬いうえ、短いので、叩きやすさは抜群ながら、

波が高いとゼロテンのキープが至難です

 

 

 

DSCN6111bまた穂先も硬いので、

 

 

 

20150530_131814bマイクロサイズのアタリが取りきれず

 

 

 

20150530_105141b

墨をかけられても気づかないこと数回

 

 

 

20150530_081039b釣り友のTくんは穂先がよく曲がる竿を自作して 

 

 

 

20150530_093939b

マイクロサイズを良く掛けていました。

 

やっぱり(浅場では)穂先が少し柔らかいほうが良いようですね^^;

 

 

 

DSCN6147b―――こうしてマルイカ釣り3回目となる6月2日火曜日は、

 

 

 

DSCN6185c硬くて長い胴 ―――

 

 

 

DSCN6185d

思いのほか柔らかい竿先―――

 

 

 

DSCN6764d

 

…∑( ̄□ ̄;) !!!!!!!

 

 

 

DSCN6185b

もしかして

この曲がり方使えるかも?!

 

と思って試したA-ブリッツ タチウオ M-195が…

※追記:オモリをたてた状態は、オモリの負荷を背負っている状態ですので、正確には「ゼロ」テンションではありません。 

 

DSCN6189b

まさかのヒット!ヽ(`Д´;)ノ 

 

腕が悪すぎて自慢できるような釣果ではありませんが
一応64杯、竿頭でした…

 

 

 

DSCN6182b

欲を言えば穂先がもう少し柔らかければな~といったところですが、

 

 

 

DSCN6167b南風強風―――この波風でもゼロテンが安定し、アタリが明確に出るのですから、A-ブリッツ タチウオ はへたなマルイカ竿よりよっぽど釣れちゃうポテンシャルがあるのかもしれません^^;

 

A-ブリッツ タチウオ は、マルイカ竿のように穂先が細くないため、まずノイズを拾いにくいです。 そして適度に硬く長い胴が、ゼロテンをキープ。

 

まさかでした笑

 

 

 

DSCN6174b

ところで同日、高校生にして名人の域と言われる「スーパー高校生」をカメギ根沖で発見。

 

 

DSCN6176b

釣りを忘れてしばらく観察していましたが、…凄いですね。同日の釣果は168杯だそうです。

 

とにかく取り込みが「正確」かつ、めちゃくちゃ速く、直結仕掛けで2杯掛けをコンスタントに取り込む姿は、本当に高校生なの?!と疑いたくなるほどで、圧巻の一言

 

使用竿は、廃盤になったアルファタックルのライトフグ170だそうです。この情報が一俊丸さんの釣果ブログで紹介され、似たような竿が売れまくってるというのは、ここだけの話??

 

まとめますと、

胴が硬くてやや長く

 

穂先が柔らかい竿。

 

ゼロテン釣法に向いている竿は、必ずしもマルイカ竿ではないのかもしれません^^;

 

 

DSCN2428b

今一番試してみたい竿は…(°д°)…。

 

 

 

DSCN2430b

(笑)

 

 

※追記

浅場のマルイカ釣りは基本、根掛かりを避けるため、ほんの少し底を切って狙うのが通常かと思います。そういった意味では今回の記事はかなりマニアックな内容となっており、ゼロテンに特化した遊び要素の強い記事になっております。

ゼロテンだから釣れた!

みたいに書いてしまいましたが、マルイカの繊細なアタリをゼロテンで、市販の竿で狙うのは、極めて難易度が高いというのが本当のところです。

その難易度の高いゼロテン釣法を攻略するには、市販竿ならどんな竿が向いているのでしょうか?!

―――という疑問に焦点を当てた本記事ですので、本記事の内容がマルイカ釣りの本流ではないこと、そしてゼロテンだから釣れるわけでは決してないこと、誤解なきようよろしくお願いいたします^^

 

※2016年追記:もはやマルイカ釣りの主流と言えるほど流行ってきたゼロテン、マスターするとかなり強力な武器になりますので、ぜひ体得したい釣り方です。当ブログでもいろんなヒントを書いていますのでぜひ検索から「ゼロテン」で調べてみてください\(^o^)/