真鯛の電動リール選び

 

10年前の冬…。

 

当時、極端に活性の低くなった冬の真鯛を釣るには細ハリスが基本でした。私はヒヨっこでしたから、ハリス3号が関の山。しかし当時の達人はみなハリス2.5号です。

 

ある日、長くて柔らかいS達人の竿が、根本から曲がりました。

 

2.5号」という細ハリスでのファイトは、見ているこっちの息が止まりそうになるほど「繊細」です。慎重にやりとりすること15分、浮上したのはなんと「7㌔オーバーのブリ」、それはもう信じがたい光景でした。

 

 

「2.5号」のハリスと言えば、直線強力たったの5㌔、「ワラサ」どころか「イナダ」でさえ危うい細ハリスです。いかに達人が、ハリスに負荷をかけずにやり取りしたかがうかがえます。

 

 

「真鯛はドラグだよ」

 

とは、S達人のお言葉。

 

「いかに引っかかりなく道糸が出ていくか」

 

真鯛の強烈な3段引きをかわすのは、
他でもなく「ドラグ性能」だと言うことですね。

 

しかしまあ、「ドラグ性能」だけで釣れるなら、わけないですね
達人の力量からしたら、ドラグ性能が肝だったということなのでしょう。

 

 

 

 

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10年前は、「ダイワ」のドラグ性能に定評がありました。達人のリールもダイワ製でしたし、「右へならえ」で私のリールもダイワ製(笑)。ただ、今ではパワーとトルクのある「シマノ」の人気が高いようです。

 

ダイワなら「レオブリッツ300j」が軽くて個人的には好みですが、
シマノなら「フォースマスター800MK」あたりがトルクもあって良さそうですね。

 

私の場合、「軽さ」を取るか「パワー」を取るかは、
他の釣りものに合わせて選ぶことにしています。

 

 

 

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↑このリールは「レオブリッツ300j」の前身、
2012年に型落ちした愛機「レオブリッツ 270MM」です。

 

買ってよかったと思うのはまず「手のひらサイズ」。
パワーでは上位機種に劣りますが、何より軽快で扱いやすいです。

 

小さいと軽く感じますね^^
とても580gもあるようには思えません。

 

私の場合、1日中シャクリ続ける「タチウオ」も同じリールで獲りたかったため、「軽さ」を重視しました。しかし水深100メートル以上と棚が深めの「スルメイカ」を釣りたい場合は、安定したパワー(中速トルク)があったほうがいいですから、「軽さ」を取るか「パワー」を取るかは、悩みますねぇ。

 

ダイワ製品で真鯛用のリールを考えるなら、「この商品はドラグを重視しています」というリールを素直に選択するのが良いですよ^^

 

 

 

 

ちなみに、「最大ドラグ」という数字。

 

「最大ドラグ力15㌔!」などと書かれているとどうしても良さそうなリールに思えますが、実用負荷はせいぜい1~2㌔の真鯛に15㌔とはどうにもオーバースペックです。

電動リールのように、ドラグの「効き幅」を変えられない「スタードラグ」の場合、最大ドラグ力が上がれば実用域での調整が狭くなるだけなんですよ^^

ですから、あまり「最大ドラグ」の数字にとらわれないようにしましょう。あとは、好みのPEラインが300メートルも巻ければ、デザインや好みでメーカーを選べる時代かと思います。

 

 

 

 

なお、参考までに私が使用するPEラインはウルトラダイニーマの3号です。潮の影響を受けやすいパーツなので、PEラインは細いほど釣りやすいです。

 

PE「3号」はおすすめですが、しかしオマツリだけは怖いので、私は「ウルトラ2」を選ぶことで安心感を得ています。

 

 

 

 

 

※追記

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年々ライトタックル化が進みどんどんPEラインが細くなってきていますね。船宿にもよりますが、2015年現在わたしのPEラインは2号です。

 

そこで細いPEラインに対応するため、写真のように強化チューブを通してからビミニツイストにすると、結節強度がUPするのでおすすめです。(写真はPEライン2号に強化チューブ0.5mmを通しています)

 

 

 

 

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強化チューブは20cmくらいにカットしてPEラインに通します。 強化チューブの両端をライターで軽く炙ってからPEラインに通すと、写真のように端っこがほどけないかと思います

 

 

 

 

 

台風後の真鯛船(2013/10/27)

 釣行データ
釣行日 2013/10/27(日)
船宿 五エム丸 / 午後真鯛
竿 ダイワ(Daiwa) ヘルバイパー 270(II)
リール ダイワ(Daiwa) レオブリッツ 270MM
仕掛け1 ハリス3号8メートル2本針、がまかつ一刀真鯛8号
仕掛け2 ハリス4号8メートル1~2本針、真鯛王8号
ビシとテンビン 夢の天秤    サニービシ80号
水温 21.5 度
葉山沖:うす濁り、ゆるい  棚50-70m
パターン 小潮2日目  (満潮 11:19 干潮 14:44)
月輝面 48.8% 月齢22.1
北東、弱い
波高 0-0.5M
天候 晴れ
船の釣果 真鯛:0-2  (竿頭:右舷の前のほう?)
自己釣果(左舷大トモ) 真鯛:1 イナダ:4  ヒラソウダ:4

 

台風直後の釣行はまさに「ロシアンルーレット」

 

シケ後の「荒食い」か、

はたまた「撃沈」か!??

 

 

何船に乗ろうか
本当に悩みますねぇ

 

 

 

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今回はわたくし、

 

シケ後」なので海は「濁り潮」に違いないと安直に予想、「濁り潮」のほうが釣れやすいと言われる真鯛船」に乗ってまいりました。

 

 

 

 

 

しかし…

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ぎゃ~!

 

 

蓋を開けてみれば「澄み潮」じゃないですか~

 

 

 

「台風」といえば「濁る」というのは思い違いなのですね

 

冷静に考えてみれば今回の台風、
それほど関東に影響はなかったようですし、しかも先週は北風が続いていましたから…

 

澄み潮」と考えるのが妥当でしたね~。(ノ∀`)タハー

 

 

 

 

 

 

はっ!?……まてよ。

澄み潮」ということはもしかして

 

カツオ船に乗っていたら

 

 

 

などと余計な雑念が一瞬、
頭をよぎりましたが^^;


 

 

 

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乗ったからには真剣勝負。

天気の良い秋晴れで最高の釣り日和のなか、

 

 

 

 

 

一流し目、

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まずはきれいなもくアジをゲット~^^;

 

 

 

 

 

 

 

流し変えると、

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今度は仕掛けの落下中に「ヒラソウダ」がパクリ。

 

 

 

 

 

 

次いで、

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イナダ、

 

 

 

 

 

 

 

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イナダと、

 

 

 

 

 

 


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「お楽しみ袋」を開けるような感覚で五目を楽しみつつも
しかし特選の「赤い袋」が浮いてきません^^;

 

 

そういえばこの日は「ワラサ」の気配がありませんでしたね…。
台風が「大きな獲物」をさらってしまったのでしょうか。

 

 

 

 

そしてついに…。

 

 

 

 

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「こんな小さいの釣ったら

かわいそうだよお父さん」 


と子供に指摘されるくらいの「おチビちゃん」をゲット…

 

 

あ、でもでも、この時期に釣れるヒラソウダは本当に美味しいですから
お持ち帰り決定ですよ~!

「これ美味しいね」

と子供も食べて納得

 

 

 

全然期待していなかったイナダも

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魚体が小さいからか「熟成」も早いようで、
「歯ごたえ重視」の初日でも旨み十分でしたよ~。

「おろしニンニク」と「甘口醤油」で美味しく頂きました^^

 

 

 

 

 

 

さて、

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密かに続けている「付け餌」の研究。

 

今回は「漬けダレ」に、「前回「みりん」が有効と教えてくださったK様の情報」を追加し、船宿で購入した「付け餌」をその場で漬けてみました。

 

 

※今回の漬けダレ

ハチミツ「4」:シロップ「5」:みりん「1」
ダシのもと少々、塩多め。

 

 

 

至って簡単なこの「漬けダレ」、
その「効能」を簡単にご紹介いたしますと…。

 

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しっとり感はそのままに

透明感照りをプラス(☆ω☆)

 

もちもちな肌をオキアミへ」

 

 

 

 

 

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漬けること15分くらいで「透明感」が出てきます。

 

ただ、↑写真のように海水につけるとやや白っぽくなってしまいます。

どうせ目指すなら「本物のオキアミ」がもつ「透明感の保持」なのですが、そうなると「浸透圧」や、海水に漬けたときの「化学変化」等、もっと勉強をしないとだめかもです…。

 

だんだん「自作オキアミ」のハードルが上がってまいりました

 

 

 

しかし一応、

 

 

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この「加工餌」で1.35㌔の「真鯛」をゲット^^

 

 

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コマセを「棚」で振り上げようとした瞬間、「ん?」と思うような気配(潮の重み?)が手に伝わってきたので、息を止めること2秒、絵に描いたように竿が入りました。ハリスぶんプラス2です~^^

 

 

しかしその後は、

 

 

 

 

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ポツリとイナダを追加したものの、

 

 

 

 

 

 

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妙な餌取りが続き…

 

「餌取り」がある場合は棚を1メートル上げるのがセオリーですね。
しかしハリス分「プラス3」にすると?

 

今度は餌取りさえなく…。

 

仕方なく「プラス2」に戻すと、ときどき「スパっ」 と身切れのよい小鯛の餌取りがあるのですが、ヒットには至りません。

 

 

 

あかん~

最後には魚の「気配」さえ感じることができませんでした

 

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ラストの30分は右舷側(逆側)にヒットが集中していました。
「大鯛」のヒットもあったようですね。

鯛はやっぱり潮の向き関係ありますね…。

 

 

 

 

 

そうそう、

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ラスト10分前に勝負強さを見せた「右舷大トモ」のおじ様に、
真鯛を釣ったときの「棚」を聞いてみました。

 

「気配がなかったからね~!
思い切ってハリス6メートルに詰めたら食いましたよ!プラス2でしたよ~」

 

とおっしゃってました。

 

なんと!!

 

潮が「緩い」ときは確かに短いハリスのほうがコマセと同調させやすくなるといいますが、「長ハリス全盛」のこの時代、ハリスを詰めるのはとても「勇気」が必要なことでは…!?

 

フム…。

今日も一つ大事なことを教わりました。
ありがとうおじさま…。

 

 

私が持つべき「勇気」はただ一つ、
「撃沈を恐れずカツオ船に乗ること」です(笑)

 

 

 

 

「ワラサのナメロウ」と「鯛茶漬け」

 

青物はだいたい「ナメロウ」になりますね^^

 

ワラサの「尻尾」や「お刺身の残り」は、
「ナメロウ」にすると日持ちもするのでおすすめです。

 

ワラサの場合は「ネギ」より「玉ねぎ」との相性が
良いのだそうですよ^^

 

 

 

 

 

ワラサの「ナメロウ」

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味噌を「みりん」で伸ばします。

今回は味に深みが出るという「塩麹」をプラスしました。

 

 

 

 

 


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「叩いたワラサ」と「みじん切りにした玉ねぎ」を入れ、

 

 

 

 

 

 

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「醤油」をひと回しと、甘めにしたい場合は「砂糖」を加えます。

 

「ごまペースト」も合うかな~と思って入れてみました。
ほんのり風味アップで悪くないですね。

 

あ、生姜を入れ忘れました…

 

 

 

 

 

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和えて一晩寝かせれば完成です。

 

 

 

 

 

 

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一番のおすすめはやっぱり「お茶漬け」^^

今回はウーロン茶を使用しました。

 

ほか、ナメロウを「つみれ」にして鍋に入れても美味しいですし、
食べるラー油」等を加えてピリ辛にしても美味しいですよ^^

 

 

 

 

 

 

鯛茶漬け

 


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これはもう、お刺身の残りでなくとも
是非食べたいですね~。

 

 

 

 

 

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ごまペーストを使いますが

 

 

 

 

 

 


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ペーストがない場合は「白ごま」を大量にすり潰して
「味噌」と「みりん」で和えてもいけますよ^^

 

 

 

 

 

 

 

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醤油「2」:みりん「1」:酒「1」:ごまペースト「2」、

 

お好みで↓
「すりごま」「味噌」「砂糖」を足し、

 

 

 

 

 

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「真鯛の切り身」と和えます。

 

一晩寝かせて….

 

 

 

 

 

 

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お茶を注ぎ、
「刻み海苔」と「みつば」を乗せれば完成です。

 

お茶漬けといえば「煎茶」が一般的ですが、
お茶はなんでも代用できますね。(今回はウーロン茶)

 

 

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カツオ同様、鯛のアラや皮をダシにしてスープにすると、
より一層おいしくいただけます^^

 

 

 

 

 

 

真鯛の「カブト焼き」と「澄まし汁」

 

真鯛は「カブト焼き」の王様!

 

天然だからこそ、
「深く」て「上品」な味と香りが楽しめますよね。

 

カブトで作った澄まし汁も最高ですね~^^

 

 

 

 

 

 

カブト焼き

 

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私はよく焦がしますが….
美味しさに変わりはありませんっヽ(`∀´)ノ

 

血をさっと酒で洗い、
あれば「粗塩」で焼きましょう。

 

白身のほうから焼くと、「脂」が全体に行きわたりやすく
ふっくら仕上がりますよ^^

 

焼き具合は「目の白さ」でコントロールです~。

 

 

そして…

 

 

 

 

 

oniko

今宵は 鬼ころしでしょうか^^

 

 

 

 

 

 

hakaisan

それとも八海山でしょうか?^^

 

 

 

 

 

 

bijin

まさか月下美人ですか!?(゚Д゚)

 

 

 

 

 

 

kokuryu

こここ黒龍とか????(゜д゜;)

 

 

 

 

….。

 

仕掛け代をとるか、酒代をとるか….。
悩みどころです…。

 

 

 

 

 

 

 

 

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今宵は発泡酒にしとこっと

 

 

 

 

 

 

澄まし汁

 

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「腹身のアラ」に「カブト」も入れると良いダシがとれます^^

軽く塩をふって炙り…

 

 

 

 

 

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沸騰したお湯に入れ、

煮立ったら「アク」を取って酒をひと回し入れます。

 

 

味は

 

」のみ><!

 

 

真鯛の芳醇さを味わいたいなら
塩のみ」でございます。

 

10年前、真鯛のお師匠様に教わったんですよ~。

 

 

 

 

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30分くらい弱火で煮込んだら、
最後にちょろっとだけ「醤油」を入れるのがミソです。

 

 

 

 

 

 

 

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みつばとネギを入れて完成!

 

この汁を飲むとお寿司が食べたくなります(笑)

 

 

 

真鯛とワラサのお刺身

 

秋も深まりお刺身もトロっトロ!

 

真鯛の場合、「メス」より「オス」のほうが美味しいと
言われています。

 

 

 

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頭のこぶが張り出して男っぽければ「オス」、
逆に滑らかで綺麗な体色であれば「メス」だそうですね。

 

30センチ未満の小鯛は判別が難しいそうですが、
これは立派に「オス」?

いや、体色が綺麗なのでメスかな…。

 

 

 

 

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これは「オス」?(うむむ…?)

 

 

 

 

 

 

 

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これは「オス 」でしょう^^;
体色もやや黒っぽいですし

 

さらに「真鯛」の場合、
「メダイ」と違って1~2㌔くらいが美味しいと言われていますから、
今回はこの子↑を「お刺身」と「湯引き」にしようかと思います。

 

 

 

 

 

 

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湯引きは超簡単。真鯛の「サク」に、

 

 

 

 

 

 

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キッチンペーパーをかぶせ、上からたっぷり熱湯をかけるだけ^^

皮が丸まったら、流水にさらして熱をとります。

 

 

 

 

 

 

 

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よく水気をふき取りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

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盛り付けて完成~^^

真鯛はもちもちの触感と、あま~い脂がたまりませんね!

 

「湯引き」は「モミジおろし」と「ポン酢」でさっぱりいただき、
お刺身はなんと言っても

 

 

 

 

 

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あまくち醤油~!

真鯛やワラサのように身が甘い刺身にはぴったりですね!

 

 

 

 

 

 

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2日目が最高でございました^^

 

 

 

 

 

 

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ワラサも脂ノリノリでしたよ~。

背身の部分はそれほどでもありませんが、

 

 

 

 

 

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腹身は舌の上でとけるかのようです^^

 

秋は釣りたい魚が多くて困りますね~

 

 

 

久々の真鯛船(2013/10/19)

 釣行データ
釣行日 2013/10/19(土)
船宿 五エム丸 / 午後真鯛
竿 ダイワ(Daiwa) ヘルバイパー 270(II)
リール ダイワ(Daiwa) レオブリッツ 270MM
仕掛け1 ハリス3号8メートル2本針、がまかつ一刀真鯛7号
仕掛け2 ハリス4号8メートル1~2本針、がまかつ一刀真鯛8号
ビシとテンビン 夢の天秤    サニービシ80号
水温 23.5 度
葉山沖:うす濁り、普通  棚40-60m
パターン 大潮2日目  (干潮 10:37 満潮 16:28)
月輝面 100% 月齢14.1
北東、ほどほど(風速7~5)
波高 1-1.5M
天候 曇りときどき雨
船の釣果 真鯛:0-3 ワラサ:0-2  
自己釣果(右舷ミヨシ2番目) 真鯛:3 ワラサ:2 ヒラソーダ:1

 

船宿に到着早々、

 

「マグロあきらめるんだ~。そっか~」

 

と若女将に言われ

 

 

 

 

 

 

 

え?? 

 

 

誤解です!
マグロやカツオをやめるなんてとんでもない!

 

悪天候のため週末はちょっと様子見でして
今回は真鯛船に乗ってきましたよ~。

 

 

 

 

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実はわたし、正月以外の「真鯛船」に乗るのは実に9年ぶりです

はたして昔の腕が「現代の真鯛」に通用するのかどうか、
ちょいとばかり腕試しです^^;

 

 

 

 

 

 

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五エム丸は下からの指示棚です。

 

底まで落としたら、軽く糸ふけをとって4メートル巻き、大きくしゃくりあげて、あとは2メートルごとに巻いてはしゃくりを繰り返し、下から10メートルの棚にセット。私の仕掛けは8メートルですから、通称「プラス2」と呼ぶ棚にセットです。

 

もちろん電動リールのカウンターなんて見ません。
マーカーで正確に合わせます。

 

 

 

 

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潮はいい感じに濁っていました。

真鯛は「澄み潮」では渋いですからね、
ちょっぴり期待が高まります…

 

 

 

 

 

 

 

2投目、

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さっそくコマセワーク中の「上針」にヒット~^^

 

私の仕掛けは2本針。「上針」は下から3メートルのところにつけています。まれに今回のようなヒットもありますが、本来の「上針」の役目は「餌取りの様子をうかがう」こと。

昔は底狙いだったので「上針」が重宝しましたが、
プラス2~3に食うようであれば「上針」は必要なさそうです。

 

小ぶりですがファーストヒットは嬉しいですね^^

 

 

 

 

 

 

 

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そうそう、オキアミの頭だけ「スパッ」と取られるときは
だいたい小鯛の仕業です。

そんなときは、付け餌の尻尾を
大胆にカットするとヒット率があがりますよ^^

 

 

 

 

 

 

 

 

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まさか本当に「姫」を拾うとは思いませんでしたが…
う~ん、無事海底に戻れただろうか…。

 

 

 

 

 

 

 

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良型のヒラソウダも食ってきましたね。

 

 

 

 

 

 

 

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仕掛けの回収中にシイラにつかまることも
シイラの引きは楽しいのでついつい遊んでしまいます^^;

 

バター焼き美味しいかなぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

ロッドキーパーに掛けた瞬間、竿が突っ込みます。

 

 

引きが鋭い!!
大鯛キター!!!!

 

三段引きだっ!!!

 

 

も~

大鯛に違いないと思って竿を立ててから5秒後…。

 

主導権を握る間もなく走られてしまい、
ゴリっと嫌な感触を残してハリス切れ、
根に引っかかったような気がします…。

 

 

 

真治船長には

 

マグロ?マグロ?

 

 

とからかわれ

「マグロじゃないでしょ~(笑)」

 

 

 

どうも大鯛の予感がするので、ここで意を決してハリス4号に変更です。
潮に濁りが入っているので多少、太くしても釣れるハズ…。

 

と思ったら、胴の間で2.5㌔の真鯛がヒット^^;
獲られたぁ~。

 

 

 

 

 

私のほうは、

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「プラス3」にて今度は鈍くて大きな引き込み到来! 電動ウィンチで慎重にやりとりすること15分、釣れたのは4.5㌔のワラサでした^^

 

いや~、細ハリスは心臓に悪いですね

 

 

 

 

 

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300円ぽっきりのフィッシングスケールも大活躍です^^)

 

 

 

 

 

 

 

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そうそう、今回は徹底してコマセ5、6割としました。
真鯛は特に、コマセの入れすぎは釣れないんですよ^^

 

 

 

 

 

 

 

 

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こちらも「プラス3」で、ジャスト4㌔。
ワラサはいろんな場所でヒットしてましたね。

 

 

 

 

 

 

 

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↑危なかった…

この針は、「軽く」て「掛かりが良い」ので食い渋りには最高なんですが、獲物が大きいと簡単に曲げられてしまいます。

ワラサや大鯛狙いならやはり太軸の真鯛王がいいですね^^;

 

 

 

 

 

 

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とはいえ、小鯛が釣れるときにはやっぱり細軸の針が基本になりますから、難しいもんです。コマセワーク中の下針に食いました。

 

 

 

 

 

 

 

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そしてようやく、
良型の真鯛が「プラス2」付近でヒット^^

 

 

 

納竿のアナウンス直後にもワラサがヒットしましたが、
取り込みで走られてハリス切れです
(船長ごめんなさい~)

 

 

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潮の良さに助けられ、
まずまずの腕試しとなりました^^

 

 

※船上で「みりん」漬けにした加工オキアミを使用し、良型真鯛を釣られいる方がおりました。照りも出てよいのだとか。久里浜で流行っているのだそうです。さっと漬けるぶんには良いのでしょうかね!

 

 

 

 

考察2013:K達人

 

2013年10月10日、私の隣で爆釣していたK達人

朝一の仕掛けはハリス16号3~4.5メートル、マグロに切り替えてからはハリス22号6メートルと、状況に応じて仕掛けを変えてはいたものの、

 

 

 

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餌のつけ方も私と全く同じで、

 

針もインターフックの15号をメインに、ところによりジャイアンとキハダ16号を使用と、特筆すべきことは何もなく…。

 

 

 

 

 

 

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ならばなぜ、こうも釣果が違うのでしょうか

 

 

あまりにヒットを連発していたので、私との違いがコマセワークであると気づくまでにずいぶん時間がかかってしまいました

 

 

 

K達人のコマセワーク

 

棚50メートル、ハリス3(6)メートルとした場合

 

  1. 55(60)メートルまで仕掛けを落とす。
  2. 仕掛けが落ちたら間髪を入れず、だいたい3回に分けて棚50(52)メートルまで流れるようにコマセを撒く。
  3. リールを巻きすぎた場合は、だいたい50(52)メートルになるよう道糸を出して調整する。

 

K達人はとても感覚的な方です。毎回微妙に棚が違います。まずセオリー通りではありません。

しかし、ひとたびコマセワークを終えればヒット連発、
何かあるはずなんです。

 

せっかくなので、
私なりにK達人のコマセワークを分析してみましたよっヾ(`Д´)ノ

 

 

 

分析

 

1・より下からコマセを撒くことで糸ふけが取れやすい。
>棚ボケ防止効果

 

2・ビシの中身が減るほどコマセがよく出るというビシの特性により、棚下のほうではコマセ薄く、狙った棚では最大のコマセ量を撒き、より魚の食い気をあおるようなコマセのグラデーションを作っていたのではないか。

 

3・付け餌を「縦に広く」動かすことによるアクションバイト効果。

 

 

も~完全な妄想ですが

 

「棚でコマセを撒く」という既成概念をくつがえすK達人のコマセワークは、考えれば考えるほど「独自の棚」を作っていたように思えてなりません。

 

 

もし、私に失敗があるとするならば…。

それは「コマセの詰めすぎ」です。

 

 

 

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ここ最近、水深が深くなってから、どうもコマセを詰めすぎていたように感じます。仕掛けを回収したときにコマセが残っていないからといって、コマセワーク中にしっかりコマセが撒けているかといえば、話が別です。コマセは、仕掛けの回収中にほとんど出てしまいますからね。(←自分に言ってます)

 

実のところ、昨年私が爆釣したときのコマセ量は、
半分も入れてないかどうかでした。

 

ふむ、なんか見えてきたような気がします…。
次回、試しますよ、K達人のコマセワーク…。
そしてコマセは詰めすぎない…と。

 

 

いや~、最近「課題」が多くて困るなぁ(笑)

 

 

 

 

お刺身対決! 【カツオVSヒラソウダ】

 

「ヒラソウダ」のほうが「カツオ」より脂がのっていて美味しい!??

 

なんと、「カツオ好き」にとっては聞き捨てならないこの情報!
はたして本当に「ヒラソウダ」のほうが美味しいのでしょうか?

 

というわけで今回は「お刺身対決」です><!

 

 

 

 

レギュレーションは熟成後

 

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初日に食べてしまっては「脂の多いヒラソウダ」に軍配が上がるのは目に見えてますからね、

 

 

 

 

 

 

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今回はやや低めの温度に設定して55時間、冷蔵庫で熟成しました。

 

 

 

 

 

 

 

55時間後…

 

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まずはヒラソーダを

 

 

 

 

 

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パカッ。

 

ニオイなく熟成成功です~^^
一度でも失敗したことがあるとドキドキします

 

 

 

 

 

 

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まずは「脂」チェックです。

 

 

 

 

 

 

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皮つきのまま軽く炙ってみます。

 

 

 

 

 

 

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うおおお、ジューシ~!

 

とても2㌔弱の魚とは思えませんね

 

 

 

 

 

 

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次いで刺身盛り~^^

 

 

 

 

 

 


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こ…

これは…。

 

喉を潤すようなこの脂質、
カツオであれば4㌔クラスに匹敵するんじゃないでしょうか…。

 

 

…こんな日に限ってビールが…ないorz

 

 

 

 

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さて、気を取り直してお次はカツオくん。

 

 

 

 

 

 

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パカッ。

 

うむっ、きれいに熟成できました^^

 

 

 

 

 

 


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こちらもまずは皮つきのまま

 

 

 

 

 

 

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炙ってみます。

 

 

 

 

 

 

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あら…

 

やっぱり脂質ではヒラソウダに勝てませんね

 

しかし、最大で1メートルにもなるカツオに対してヒラソウダの最大は60センチですから、1.8㌔同士であれば大人と子供、脂のノリが違っても仕方ないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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充分おいしそうではありますが…。

 

 

…。

 

…はっ!??

 

いやいや食べるまではわかりませんよっ! ヽ(`Д´)ノ

 

 

 

 

ジャッジΨ(☆w☆)Ψ

 

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まずはヒラソーダから。

うむっ、見た目を裏切らないジューシーなお味です^^

2日間熟成させたにもかかわらず、歯ごたえがしっかりしていますね。
それでいて、良質な脂が口のなかでとろけます…。

 

うめぇ…( ̄∀ ̄)

 

 

 

…。

 

…おや?

 

ただ味は薄いですね…。

よく言えばとても上品ですが、
「ヒラソーダの味とは?」と聞かれたら、
どう答えていいのかわかりません。

 

意外とさらっとしています。

 

 

 

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次いでカツオです。

 

おお…!!?

 

脂は少ないものの、熟成したおかげか? むしろ口どけ良く、
ヒラソウダより濃厚です。

 

美味い!!

 

これだよ~^^
やっぱりカツオは味がしっかりしていますね!

 

 

 

 

結論

 

どちらもうめがった~

これは好みでしょうか^^;

 

家族の判定は意外にもみなカツオでしたが、ただ、これが初日なら脂質の多いヒラソウダに軍配が上がったと思います。

 

 

ちなみに

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ヒラソウダの血合いステーキも美味しかったですよ~。
ごま油とガーリックたっぷりで◎^^

 

 

 甲乙つけがたし!(≧∇≦)

 

いやいや、
今回は贅沢な対決をしてしまいました^^;

 

 

 

 

熟成と温度計

 

カツオの熟成にハマった1か月前。

 

今にして思えば、

「冷蔵庫に入れておけば勝手に熟成するでしょう

そう思っていた私の考えは非常~に甘かったです…。

 

 

そうなんです。

ご察しの通り…。

 

 

 

 

 

 

事件はおきました。

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さかのぼること9月9日、
9月7日に釣れた貴重なカツオちゃんが…

 

 

 

まさかの…

 

 

 

 

 

 

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(゚◇゚)

 

 

 

 

 

(゚◇゚)

 

 

まさか「腐る」とは…。

 

…たったの2日で??

 

信じられず、もう一度ニオイをかんでみます。

 

 

 

…うっ。

 

もう一度かんでみます。

 

 

 

 

ε=ε=ε= 。・゚(゚ノT-T)ノ

 

 

食べることなくゴミ袋に入れたあの時の
罪悪感は今でも忘れません …。

 

 

冷蔵庫の温度設定は決して高くはなかったはずですが、
開け閉めの多い夏季では庫内の温度も一定ではなかったようです。

 

 

 

この一件以来、我が家の冷蔵庫によく頭をつっこむ娘には、

「おさかなが腐るから冷蔵庫の開けすぎはダメよ?」

と言って聞かせたことがあるのですが、

 

 

 

「えー、

カツオはもう飽きたから

いらないよ?」

 

と言い返され…

 

 

 

……..

 

 

 

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こうなったら自己管理するしかありませんヽ(`Д´)ノ

 

 

 

 

 

この温度計

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直径約6センチと小型で、「吸盤式」なので場所をとらず、
また素材の伸縮によって温度を測定する「アナログ式」ですから、
電池もいらず経済的^^

 

 

 

 

さて、「熟成」に最適な温度は「0℃~5℃」と言われていますが、

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あえて温度をやや低めに設定することで
「熟成期間」を伸ばすことも可能です。

 

「温度計」があるとやっぱり便利ですね^^

 

 

 

 

 

トコトコトコ…。

 

バタン!

 

「お父さんコレなに~?」 

 

「だーっ、冷蔵庫開けるな~

 

 

 

ヒラソウダのお刺身を当日により美味しく!

 

この時期に釣れるヒラソウダは型も良くて脂ノリノリ!

 

できれば当日に食べたいものですが、当日はどうしても脂が固く、じゅわっと広がる肉汁を堪能するには一工夫欲しいところ^^

 

そこで…

 

土佐づくり等でも活躍するガスバーナー
お皿の上からひと吹きしちゃいましょう!

 

 

 

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表面で固まった脂がとろけ、
まるで肉汁をふりかけたようにジューシーになります。

 

 

皮つきのまま炙れば香ばしく、
料理の手間もはぶけて一石二鳥ですね^^