釣行データ
釣行日 |
2019/07/23 (火) |
船宿 | 長三朗丸/活き餌カツオマグロ船(イワシふかせ) |
竿 | Daiwa ソルティガ AP J66HS Daiwa ソルティガ C75MHS |
リール |
Daiwa キャタリナ5000H (PE5号300m) |
リーダー(ハリス) | フロロ18号 1.5m |
針 | カットヒラマサ14号 ふかせキハダ14号 |
水温 |
26度 |
潮 |
澄 速い メインの棚 0~15m |
パターン | 小潮 (満潮 7:48 干潮 14:15 ) |
風 |
北 強くはない(予報は南) |
波高 | 1M |
天候 | 曇り |
船の釣果23日(火) |
キハダ:20-35kg 0-3本(2隻計18本) |
自己釣果23日(左舷ミヨシ) | キハダ:35kg 1本 ほかメボウ、カツオ:9kg 1本 |
船の釣果29日(月) | キハダ:20-33kg 0-1本(2隻計7本) |
自己釣果29日(左舷ミヨシ) | キハダ:33kg 1本 ほかカツオ:2.5kg 1本 |
2019年はふかせマグロのあたり年と聞いて、コマセ解禁の相模湾を待てずにレッツゴー南沖(*≧∀≦*)!!※リンクは動画です
7月23日(火)は、梅雨明け前の曇天でした。イワシにとって快適な環境かつ、オールマイワシという好条件♪
複数回当たりがあった方多数で絶好調~^^
そして時化後一発目の7月29日(月)は、日差しが強く暑い一日でした。しこイワシが多く混じりエサのコンディションは上々とはなりませんでしたが…
ラスト1投で奇跡が起きちゃった^^;
この日の詳細は後半で紹介したいと思います。
それでは基本的なことから確認していくことにいたしましょー♪
タックルは至ってシンプル
ロッド
マグロまたはヒラマサ対応スピニングロッド。「ジギングロッド」か「キャスティングロッド」かは好みです。
ただし長三朗丸にはルアー船のような「キャスティングデッキ」も「キャスティングバー」もありません。
デッキには一本釣り用の椅子が設置されている船もあるため、自由には動けないことを考えると、ロッドは長すぎないほうが取り回しは良いかも?(あくまで好みですが)
ロッドパワーは30㌔オーバーを見越して適度にあったほうが楽かもしれません。ランディングを竿でやりたい場合は特に( ´Д`)
スピニングリール
ダイワなら5000番、シマノなら10000番などPE5~6号が300m以上巻けるリール。
多くはリールサイズの問題でPE5号300mを巻く人が多いです。しかし長三朗丸が推奨するPEラインはオマツリに強い6号。引っ張り合えば5号が切れます。
針とハリス
オーナーカットヒラマサ13~14号推奨。
ハリス16~18号推奨。
なんと用意するタックルはこれだけの超シンプル^^
摩擦系ノット
ルアーと同じく、PEラインとハリス(リーダー)は摩擦系のノットで直結にします。
摩擦系ノットはいろんなやり方があります。道具がいらないやり方としては、SCノットやFGノットが有名ですが、より短時間で安定した強度が得られるPRノットがおすすめです。
写真は2年ほど愛用しているVANGUARDクールノッター。本体重量62g、PE0.8~5号に対応するモデルですが、そこそこ重量があるのでPE10号くらいまで問題なく使えています。コンパクトで質感よく、ドラグ性能は滑らかで秀逸。
ほかシマノのヘビータイプなど。
針について
針の重さを調べてみました。これが一つにイワシの負担になるわけですね。長三郎丸はカットヒラマサ13~14号推奨。
写真はカットヒラマサの14号です。
33㌔のマグロが釣れた後の針の状態です。結びは「南方延縄結び」。
白針を選ぶならカットヒラマサとほぼ同スペックのふかせキハダが良いでしょうか?
どうしても「環付き針」にしたい場合はタマンスペシャルがいいようです。以前行った実験では、結束強度100%を実現した結びもあるので、環付き針にする利点は確かにあります。
23日、金ちゃんはタマンスペシャル16号を使用し、マグロを3回掛けました。
「よくこんな細い針でマグロ上がるよね」なんて話していたら、
3回目は針が伸びてしまったので、16号はさすがに細すぎるのかも^^;
その分イワシの泳ぎは良さそうですけどね…。
タマンスペシャルとカットヒラマサの比較。タマンスペシャルなら17号が妥当かも…?
ドラグの計測
多くの方は「強く引っ張ると出るくらい」といった感覚的な方法でドラグ設定をしていると思います。
それでいいと思うのですが、わたしの場合、ブログや動画でできるだけ正確に数値を伝えたいという面もあり、ドラグチェッカーの15kgを使用しています。あると便利です^^
イワシについて
朝の買い付け状況によりカタクチ(シコ)イワシ、うるめイワシ、マイワシなど、雑多に混じることがあります。うるめは生命力弱く、シコは泳ぎが弱く難しいですね。選ぶべきは潜水能力の高いマイワシです。
イワシは通常、毎朝イワシ屋さんから買い付けますので、イワシが獲れなくなったら終了です。港前の生け簀に活かしてあるイワシを持っていくこともあります。マグロが釣れているときほど餌の条件は良いはず?
マイワシをイケスから桶にうつす
イワシは高水温に弱いため、長三朗丸が有する船の中には冷却装置を積んでいる船もあります。
基本的にはイケスで泳いでいるイワシがもっとも元気です。使用直前にイケスから数匹、桶に移すのが理想です。
最初は上乗りの方が分けてくれます。
イワシのつけ方、選び方
マイワシは背中が緑色でなかなか捕まえられないような元気のいいヤツを選びます。
23日(動画の日)はすべて「エラ掛け」でやりましたが、「鼻掛け」に比べ針付けに時間がかかるため、イワシが弱りやすいかもしれません。
実際こっちのほうが掛けやすく、イワシを弱らせずに針をつけることができました。
29日のヒットはすべてこちら。また23日(動画の日)も金ちゃんは鼻掛けでマグロを3回ヒットさせています。
やむを得ずシコイワシを使うときはエラ掛けにします。どうやらシコイワシはクリ〇ンのように鼻がないようです(笑)
ザルについて
イワシをすくうためのザルは100円均一で買えます。金魚用の網などを使用する方もいます。
ただ、必需品ではありません。
なくてもイワシはすくえます。
「追うから逃げるんだよ。待ち伏せすれば片手でも簡単につかめるよ」とは上乗りの方談。
イワシ投入までの手順
- リールのベールを起こす
- イワシを投げるとき、ノット部分がガイドに引っかからないようノット部分は引き出しておく。そのためリーダーの長さは1.5mくらいがトラブルなく扱いやすい。
- できるだけイワシの鱗をはがさないように針を掛ける(鼻がけ推奨)
- 沖へむかってイワシを放り投げる
- シューッと沖方面に潜っていくような元気なイワシに出会えたら激熱リーチ !!(`д´/;)/
沖へ放り投げたのに、Uターンして船影に隠れてしまうような怯えたイワシは即交換です。
また、表層を泳ぐだけのチョロチョロしたイワシも鳥に喰われやすいので即交換です。
もちろん、良いイワシが選べても、魚とのタイミングが合わずダメなときもあるので、 見極めをつけてどんどんイワシを交換するのが最上のテクニックぽいですね^^
ただし例外として、「イワシをすぐに交換しないほうが良い」なんてこともあるようです。
7月29日は「辛抱強く待っていたほうが当たる?」という例外
7月29日は比較的マグロが遠巻きにいたせいか、「いい加減待ちすぎでしょ…?」くらいに待っていた方に当たりがあったようです。
誤解なきよう「待っていればどんなイワシでも当たる」のではなく、
「遠巻きのマグロに出会うために、活きのよいイワシがより沖へ泳いで行くのを待つ」というイメージです。
こうなると左舷に座った自分を呪うしかありません。
なぜならふかせ釣りは仕掛けを右舷側に流すからです。
沖に放ったイワシはやがて、右舷側に流されていきます。左舷から放ったイワシも同様に、しばらくすると右舷側に流されていきます。
場合によってはラインが船底に入りこみ、ソナーの棒にからまって切れるなどのトラブルが起こることもあるでしょう。
また、船底にラインが入りこんだ状態で魚がヒットすれば、ベールを返した瞬間、ラインが張って船底にこすれ、切れてしまうかもしれません。
なので基本「ふかせ釣りは右舷」なんですね。
左舷は空いてるからオマツリしにくいという理由で、左舷を穴場と思って座ったなら最後、人一倍、手返し良くイワシを付け替え、活きのよいイワシに反応してくれるマグロに出会うしか方法はありません。(極論ですが)
もしくは、乗り台でやり取りしている人がいなければ、左舷からエサを放ったのち、乗り台に上がり、右舷に流すのも一つの手だとは思います。
そんなこんなでようやくヒットしたマグロは、残り15メートルのところで痛恨のフックアウト…
フックアウトは仕方がないと思うのですが…(T_T)
何が原因で外れちゃったのかなぁ(ノД`)
と、考えるほどに沈みゆく弱いメンタルは直さないとですねー(>_<)
弱いメンタル
「一回バラすと二回目もバレるんだよなぁ」なんて、マイナス思考が働きはじめると、視界に映るものすべてが色褪せはじめます^^;
今日はもぉダメだべ…(꒪⌓꒪)
そんな気持ちを見透かしたのかどうか、
「プリンさん、これがおそらく最後の流しですよ!
1本釣らないと女将とユウジに何て言われるかわかりませんよ!!」
と、この日上乗りをしていた玄ちゃん(船頭)の叱咤激励。
いつの間にか寂しくなっていたイケスの中から、なけなしのマイワシを数匹、桶に移して準備をします。
運が良かったのは、残り2匹となった桶のマイワシのうち、より元気なほうを選んで沖へ放ると、シューっと力強く潜っていったことでした。
もしかしていけるか?…と、
ちょっとだけ心に光が差します。
しかし、そんなラッキーなイワシに当たっても、
今日に限ってはすぐにはヒットしません。
一か八か、ラインが右舷前方に流されゆくまま放置してみることにしました。
左舷ミヨシから身を乗り出して、できるだけラインが船底にこすれないようイワシを右舷前方に流します。
本当は乗り台に移動すれば良かったのですが、それだとズルいような気がして、左舷にこだわって、身を乗り出しました。
まだもうちょっと…(~_~;)
あーダメか…(T-T)
そろそろ回収しないとラインが船底に擦れる…
と思ってハンドルに手をかけた、そのとき。
ラインがひゅるひゅると勢いよく出はじめました。
こんなドラマみたいな奇跡が起こりうるのかと、ラインが出ていく様子に目を見張りながらも、冷静に2秒くらい待ちベールを返します。
ガツン!とした手ごたえと同時に、ドラグが音をたてて滑り出しました。
乗った…!!
ラインは右舷前方に、船底スレスレのところで出ていきます。
左舷に並ぶ散水ホースの金具にラインを引っ掛けると切れてしまうため、身を乗り出したまま慎重に、乗り台に移動します。
100mほどラインが出て走りが止まりました。
よし!
リベンジ権ゲット!ヽ(`Д´;)ノ
ユウジくんへのリベンジ権
ユウジくんというのは23日(動画の日)にお世話になったマグロ船頭です。
動画を見ての通り、 そこまで大きくないマグロに35分もかけてしまい、かつラインディングをユウジくんに手繰らせてしまったので、
「なんだプリンさんて大したことないんだね」
「ていうかダメじゃん」
…おっと(ΘдΘ)
…このままでいいのかオレ(ΘдΘ)?
- 突然の走りに対応すべくドラグは締めすぎない。
- スプールを押さえながらポンピング。(糸を出さない。主導権を与えない) マグロが走ったときだけドラグを効かせてしっかり糸を出せば、ハリス18号はそう簡単には切れない。
イメージはできています。
バトル!!
マグロの走りが止まったところでドラグを3㌔強 ⇒ 5㌔に変更。(ドラグ値は、釣行前後に計測したリール単体の実測値)
マグロの性格は毎度違うから面白いです。
最初はメボウかな?と思うくらい楽に巻いてこれたマグロが、残り40mくらいから急に牙をむきはじめ、本来の重さであろう抵抗を見せはじめました。
ドラグ5㌔だと首ふり運動(マグロの重さ)だけでドラグがジージー出ていきます。
さっそくスプールを右手で押さえると、まるでマグロの首根っこを押さえたかのような感触がダイレクトに伝わってきます。
ときに右手と左手の役割を交換しながら、できるだけ筋力の消費を押さえつつ、ラインは出さずに、マグロにプレッシャーを与え続けます。
正念場は残り10メートル。
銀色に輝く姿が確認できるようになってくると、螺旋状に旋回するキハダの動きは大きく弧を描きはじめます。
何がキツいかって、魚が船下に入ると腰の負担が倍増し、コントロールが効かなくなることです。魚の旋回中はラインが沖に張ったときのみ浮かせるチャンス。
残り数メートルになると魚と目が合います。魚は目をひんむいて最後の抵抗を見せますが、ここで糸を出されると再び潜られてしまいます。
かなり強引に振り向かせて…
竿でマグロをランディングさせたのは初めての体験でした。
そんなわけで、満面の笑みなのは満足のいくやり取りができたからです^^
帰港後、ユウジくんに
「今日のは20分かからずに上げたよ!ふふん」と勝ち誇ってみると、
「何言ってるんですか、30㌔クラスは10分以内に上げないと笑」
「15分かかっていいのは40㌔クラスだけですよ( ̄▽ ̄)」
って、なんか言ってたような気がします笑