 あーっ高切れしたぁ(^O^;)
あーっ高切れしたぁ(^O^;)
 
先日まで何ら問題のなかった
 PE0.8号が軽く合わせただけでプツリと切れる。
 
「きっと過去オマツリした部分が弱っていたのだろう」と気を取り直し、
 
 再投入するとまた切れる…(=_=)オオ…
再投入するとまた切れる…(=_=)オオ… 
 
…はて…(=д= )
 
なんかおかしいです。
 
だって、
 
 これまで何度となくオモリ60号を背負いながら、ヤリイカの多点掛けやニセイカ級も上げてきたPEラインです。
これまで何度となくオモリ60号を背負いながら、ヤリイカの多点掛けやニセイカ級も上げてきたPEラインです。
 
そのPEラインがアワセを入れただけで
 突然スパスパ切れる(=д= )?
 
ちょっと調べてみたところ、
 
 実はPEの劣化は酸化による分子切断。その劣化が進行すれば、応力集中による急激な強力低下が起きるという話なのです。
実はPEの劣化は酸化による分子切断。その劣化が進行すれば、応力集中による急激な強力低下が起きるという話なのです。
 
えっなに(=д= )?
 
えっえっえっ(=д= )?
 
PE0.8号の寿命は
 今回使用したリールはスパルタンRTTWとSAEXELITEの2機種で、PEラインはシーガーPEX8の0.8号です。
今回使用したリールはスパルタンRTTWとSAEXELITEの2機種で、PEラインはシーガーPEX8の0.8号です。
 
20180211マルイカ
 20180218マルイカ
 20180225マルイカ
 20180303マルイカ
 20180311マルイカ
 20180318マルイカ
 20180324マルイカ
 20180414タイラバ
 20180417マルイカ
 20180421マルイカ
 20180428タイラバ
 20180501マルイカ
 20180506麦イカ
 20180512タイラバ
 20180513タイラバ
 20180519タイラバ
 20180527LTアジ
 20180530マルイカ
20180603マルイカ←詳細は省きますが2機種ともこの日に切れました。
 
新品から約3ヶ月半、ほぼ15回目の使用で切れています。
 
どのように劣化し切れるに至ったのか…。
  
はたしてPEはポリエチレンの略ですので、その劣化工程は以下文献による「ポリエチレンの強度劣化のメカニズム」が参考になります。
 
屋外におけるポリエチレンの強度劣化のメカニズムは、以下のとおりである。 
 (1)ステップ 1:紫外線や熱により表面が酸化され、分子切断が生じると同時にカルボニル基が発生する。
 (2)ステップ 2:表面において分子切断が頻繁に起こるため分子量が減少する。 
 (3)ステップ 3:内部に空気中の酸素が徐々に拡散し、紫外線や熱により樹脂が酸化されて分子切断とカルボニル 基の発生が進む。 
 カルボニル基分布によるポリエチレンの寿命予測より引用
 
なんと紫外線と熱によりPEの表面が酸化し分子切断が起きると言うんですね。
 
その科学反応は、
 
 
 
高分子劣化のメカニズムより引用
 
えっえっえっ(=д= )?
 
詳しいことはさっぱりですが炭素Cと水素H2のみからなるポリエチレンが酸化の工程により別物に変化したということだけはわかります。
 
つまりPEラインが酸化によって
本来の形を失うわけです。
 
その、酸化の原因は紫外線と熱。
 
とくに釣りでは摩擦熱が発生しやすいことの対策として、
 
 PEの表面に「フッ素」をコーティングして摩擦係数を減らしたり、
PEの表面に「フッ素」をコーティングして摩擦係数を減らしたり、
 
 またガイドにも「フッ素」をコーティングして
またガイドにも「フッ素」をコーティングして
 摩擦熱を抑制したりするわけですけど、
 
それでも私の使い方だとPE0.8号は概ね15回、約3ヶ月がマルイカ船で使う場合の寿命のようです。
 
PEを多めに巻いて3ヶ月で反転すれば
 ちょうど半年もつ計算になりますね!
 
それにしても、
 なぜPEラインは突然切れるのでしょうか?
 
ノットを組んでいるときにでもブチブチ切れはじめてくれれば、あーもうヤバいなって判断できるのに(^o^;)
 
PEが突然切れる理由 

 
カルボニル基分布によるポリエチレンの寿命予測より引用
上図を見ると、
 
- 最初はほぼ劣化しない
- しかしある程度劣化すると、応力集中により急激に強度が低下する
 
とあります。
 
この急激に強度が低下する時期というのが、高切れしやすい時期に当てはまるのかもしれません。
 
では、PEの寿命はどの釣りものでも同じなのでしょうか…?
 
PEの寿命は釣りものによって違う?
 たとえばPE10号を使用するマグロ釣りでは過去一度も高切れしたことがありません。ワンシーズン20回以上の使用で酷使しているにもかかわらず、です。
たとえばPE10号を使用するマグロ釣りでは過去一度も高切れしたことがありません。ワンシーズン20回以上の使用で酷使しているにもかかわらず、です。
 
これはおそらくPE10号の強力がリーダーなしで結節することを踏まえたある意味過剰な強力であるからで、その強力は55㌔もあり、半分に劣化しても28㌔もあるからだと思います。
 
 対してPE0.8号の強力は約5㌔。半分に劣化すれば2.5㌔しかありません。
対してPE0.8号の強力は約5㌔。半分に劣化すれば2.5㌔しかありません。
 
なるほど釣りの内容に対してギリギリの強力で攻めた結果、マルイカ船でPE0.8号を使用すると、寿命が短く感じるだけなのかもしれませんね。PE0.6号はさらに寿命が短く感じることでしょう…。
 
なのでPEの寿命は「釣りものによる」と言えそうです。
 
※余談になりますがPEラインの強力を参考にするなら「よつあみ」がお勧めです。切れるときは最低強力で切れますから、最大強力や平均強力の数値は何の参考にもなりません。
 
強くて安いPEライン!!
 
 
今回使用したPEラインはシーガーPEX8。その寿命は、昨年まで使用していたウルトラ2と遜色ない印象です。
 
やや毛羽立ちやすいものの、コスパ最強。
 今後も使いたいPEです。
 
ただやっぱりよつあみのラインはしっかり感があって扱いやすいです。
 マグロではこっちを使う予定です^^