2015/04/06
最近、相模湾のカマス釣りが絶好調ですが、
気づいている方は気づいていると思います。
竿頭とスソの方の釣果に差がありすぎる日があることを。
カマス50本といったら6~7分に一本は釣れる計算です。水深100メートル以上ならまさに入れ食い。…であるのに、スソの方は2本?!
秘密の匂いがプンプンします~(^o^;)
この謎を解明すべく、先日、
スソを覚悟してカマス船に乗ってきました。
結果、スソでした(笑)
しかもこの2本、どちらも口に掛かったわけではないのです。思えば1年前にも引っ掛けでカマスを釣っていたことを思いだしました
まさに知るべくして知った「引っ掛け」釣り…(^o^;)
カマス釣りにおいて「引っ掛け釣り」が有効なことは、ごく最近知られたことだと思います。この情報は、一部の方しか知らないから釣果に差がでるのだと思います。
もちろん状況が良ければ従来の餌釣りが功を奏することもあると思いますが、 カマスの群れが動かずに固まった状態を狙うなら、「引っ掛け」釣りが猛威をふるう日もあるのだと痛感しました。
そしてその釣り方と仕掛けを工夫する技をいくつか見聞きしてきました。いずれも独自の考えで工夫されたオリジナリティー溢れる仕掛けです。しかしそのテーマはみな共通。いかに「引っ掛け」て釣るかです。
さすがに見聞きしただけの仕掛けをここで紹介することはできません。多くの事実はカマス船に乗船し、ご自身の目で確かめてただければと思います。
しかし先日、
渚丸さんが正式に「電動ジギングによる引っ掛け釣り」と称してカマスの「釣り方」を変更しました。
ときを同じくして諸先輩方のありがたい情報により
「プラヅノ」が有効だと判明。
そこでプラヅノを使用してみたのですが…
プラヅノにはカエシがありません。
最初に試したときは引っかかってもすぐにバレてしまい、プラヅノでは一本も船内に取り込めないまま惨敗を喫しました
そこで二回目は…
11センチのプラヅノを改良してトリプルフックを取り付けました。従来の胴突き仕掛けの枝スをプラヅノに変えるだけです。
幹糸は120センチ。
引っ掛けるので、枝スの長さはあまり長くないほうが絡みなく良さそうだと感じ、枝スは20センチとしました。
写真の針は、ツノの大きさにあわせて小さめのトリプルフックとしましたが、餌に反応しないような渋い日は、もっと大きめの針で引っ掛けに専念したほうが良いと感じました。
ただトリプルフックは幹糸を傷つけてしまうこともあるようです。
まだまだ改良の余地がありそうですね^^;
なお参考までにプラヅノの作り方を紹介しますと、
カンナをペンチで曲げて
ハリスを切ってカンナを分解。
素のプラヅノに、トリプルフックを釣名人などで仮止めします。
6号くらいのハリスを結びます。 ちょ~雑で心配になったので
さらに釣名人でガチガチに加工しました
引っ掛け釣りですから「スレ掛かり」が大半ですが、しっかり口に掛かることもありました。これはプラヅノに「誘いの効果」があることの証明かもしれません^^
釣り方はいたって簡単。
仕掛けをフリーフォールさせて、電動ジギングのように中速よりやや速いスピードでシャクるだけ。それを指示棚の範囲で繰り返すだけです。
まだまだ未開拓の釣りですから
いろいろ試す価値はあるかと思います^^
なお通常のカマス仕掛け(3本針の胴突き仕掛け)でも、より大きな針をつければそれだけで仕掛けの落下中に引っ掛かりやすくなります。
餌をつける場合は、カマスをフリーフォールさせた餌にまとわりつかせて、大きな針で引っ掛ける…そんなイメージでしょうか。
仕掛けを落としている最中に引っ掛かったら、サバが掛かったときのように仕掛けが浮きますので、すかさず合わせます。
なお引っ掛けるので、ムツ針のように針先がネムっている針は向きません。ストレート針が有効です。丸せいご、丸海津のようなストレート針の、大きなものが良さそうです。
きっとこれから、みなオリジナルの仕掛けで、
人それぞれに仕掛けが進化していくのでしょうね^^
編集後記=============================
ここで紹介した内容は、カマス釣り本来の釣り方や仕掛けではありません。よってわたしはこれらの釣り方を推奨しているわけではありません。
ではなぜ、引っ掛け釣りを紹介したのかと言えば、いままでカマス餌釣りで撃沈を繰り返してきた方にとっては、リベンジできる貴重な情報になると思ったからです。
ここで紹介した内容は、現時点(2015年4月)では主流ではない釣り方です。
あくまでご自身の判断で、やりたいと思ったなら試されて下さい。船長の指示がある場合は、あくまでも船長に従って頂きますようよろしくお願いいたします^^
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※釣りの先輩めじ吉さんがカマス釣りの独自ノウハウを公開されています。研究熱心なハートに脱帽です
※追記:関係者の方にお話を伺ったところ、カマスの引っ掛け釣りにおける「プラ角仕掛け」の考案者は、渚丸さんとのことです。素晴らしいアイディアに拍手ですね! オリジナルの爆釣仕掛けが気になる方は、渚丸さんにレッツゴーです^^