釣行データ
釣行日 | 2015/12/5(土) |
船宿 | 川崎つり幸 / タチウオ |
竿 | ダイワ(Daiwa) 極鋭ヤリイカ AGS 167 TUNE |
リール | フォースマスター800 |
仕掛け |
ハリス8号3メートル2本針(DビーズマーキングLL) |
テンビン | ヤマリアK型天秤50cm |
水温 | 17℃ |
潮 | 剣崎沖 棚:140-160m 観音崎沖 棚:45-55m |
パターン | 小潮3日目 (干潮 5:04 満潮 12:04) |
月輝面 | 33.4% 月齢23.4 |
風 | 北東、弱い |
波高 | 0.5-1.5m |
天候 | 晴れ |
船の釣果(1隻目) | タチウオ:20-43 本 |
自己釣果(左舷ミヨシ3番) | タチウオ: 38 本 |
どうすればもっと
上達できるでしょう!!ヽ(`Д´;)ノ
ということをテーマに
今回は「剣崎沖」と「観音崎」のタチウオについて
レポートしたいと思います^^
本日の剣崎沖
- 水面から頭上まで竿先をゆっくりめに(もしくはスゥっと)聞き上げ、
- 聞き上げたぶんだけリールを巻き取りながら竿先を下げる
という単純なものでした。
(船長に教えていただいた追加情報によると、どうやら名人は2番の後に、竿先を数回揺らして誘いを入れてから1番に戻るようです。)
そしてアタリがあったら、
- 穂先をピタリと止め
- 数秒食い込みを待ち、
- 間合いを見計らってビシを下げないようにリーリングしながら穂先を下げて、
- 合わせを入れる
1~2番がタチウオとの駆け引きのとき! ヽ(`Д´;)ノ
押してダメなら引くし、引いてダメなら押す…タチウオの活性に合わせてアタリをコントロールし、食い込ませる!
というのはタチウとの駆け引きではよく聞く話ですが、具体的なイメージがないとどう対処して良いかわからないものです。
この駆け引きについて、詳しくは後述するとして、
今週も「名人の釣り方」でそれなりに釣れまして、改めて「名人の釣り方」は状況を選ばない素晴らしい釣り方であることを再確認いたしました^^
がしかしであります!ヽ(`Д´;)ノ
船が揺れるので状態のキープが難しく、あれ?と思ったらアタリを弾いている、もしくは掛かりが浅くて巻き上げ中にバレてしまう状況です。
一体どうしたら「船の揺れ」を計算に入れて
コンスタントに掛けられるでしょうか。
色々試した結果、わたしなりに有効だと思った方法は「餌を取られない程度にハリスを弛ませる」ことでした。
- たとえば水面から頭上まで2メートル聞きあげたら
- 1.5メートルリールを巻き取りながら竿先を下げる
これで0.5メートルぶんハリスを弛ませることができます。ハリスを弛ませたぶんだけ「船の揺れに影響がない時間 = タチウオに違和感を与えずに食わせる間」を作り出すことができるというわけです。
海中のイメージは、
2メートル聞きあげているときは「ハリスが張った」イメージです。
そして1.5メートルリールを巻き取りながら竿先を下げたときは
「ハリスが弛んだ」イメージです。
こうして船の揺れを吸収してタチウオに食わせる間を(活性に合わせて)0~3秒ほど作り、
1番に戻って再び2メートル聞き上げているときにアタリの感触を得ます。
シャクる速度は、
テンポよくリズミカルに誘ってタチウオの活性を上げても良し、ゆっくりめに誘って「渋タチ」にアピールしても良し、
もしくはテンポ良く誘ってタチウオの活性を上げつつ、アタリ棚周辺だけゆっくりめに誘ってもいいですね!
そしてアタリがあったらピタリと竿の動きを止めて、0~3秒ほど様子を見る( = 駆け引きする)のが基本になると思いますが、究極的な駆け引きは「タチウオに付け餌を小魚だと思わせる」ことだと思っています。
諸説あるタチウオのアタリの話
ヒットした瞬間、手元に届くアタリがタチウオにとっては小魚の抵抗だとします。
その小魚は、アタリ直後に力を失ってもいい( = 竿先を少し下げても良い)けれど、そうするとタチウオが針の違和感に気づく「間」を与えることにもなり、針を見切られて逃げられることもしばしばあります。
ですからタチウオが餌を咥えた後、(ハリスのテンションを保つ程度に)小魚の抵抗を演出するぶんには、むしろタチウオを興奮させる良い刺激剤になると思うんですね!
たいていの場合、小魚のくせに力強く抵抗したら、タチウオはビックリして餌を放してしまいます。
もちろん中には強めに引っ張っても「小魚のくせに生意気なっ( ̄□ ̄;)!!」と言わんばかりに下品なアタリを噛ましてくるタチウオもいますけれど、
大半のタチウオは小魚の凄まじいパワーに恐れおののいて
餌を放してしまうことが多いです。
ですからアタリ後の駆け引きは、「ハリスのテンションをつかず離れずの一定に保ち、小魚の抵抗を演出すること」を基本とし、
さらにそのときの手応えで渋タチなのか活タチなのかを判断し、次の投入でゆっくり誘うべきか動的に誘うべきかを判断して攻略すれば良いと思っています。
フォール
タチウオは逃した魚をしばらく見ているといいます。
そこで、アタリを弾いてしまったときは、
バラした棚より下に2~3メートル仕掛けを落としなおし、もう一度ゆっくりめに誘い直すと、良い確率で2本目の針にアタックしてきます。(2本針前提の話です)
で、こうして仕掛けを落とし直している最中に、
むしろ激しくアタリが出ることもあるんですね。
スプールを親指で軽く押さえながら仕掛けを落とし込むと、先ほどバラした棚の前後で「ココッ!」という手応えが得られることがあります。
フォール中のアタリは、良い確立で針がかりするケースが多いので、気づかないともったいないです。
- 落下中にアタリを感じたら即、仕掛けの落下を止め、
- 0~3数秒待つ(激しいアタリなら0秒、そうでないなら3秒等タチウオの活性を読む)
- 食ったかなと思ったら大急ぎでリーリングし、
- 当たっていたなら鬼アワセ!!
ただ、「落とし込みが有効」だからと言って、イカのようにいきなり上から落とし込みで狙っても、喰わないようでした。
あくまで下から誘って、一度はタチウオに餌をターゲティングさせ、タチウオの顔を上に向かせた後、その棚に落とし込むのは有効だと感じました。(タチウオが上を向くのは基本、得物を狙っているときのみだそうです)
観音崎
楽しいっ!ヽ(`Д´;)ノ
水深が浅くてアタリがわかりやすいって、
こんなにも楽しいものでしたっけ!ヽ(`Д´;)ノ
観音崎での釣りは最後の1時間のみでしたが、ここで型の良いタチウオを10本以上追加することができ最高のお土産ができました^^
ただ、この日の観音崎はちょっとテクニカルでした。
- アタリ棚が狭い
- 潮がゆるい
簡単に言うとちょっとアタリが遠かったので、
一旦「名人の釣り方」をやめて、
自分の中での「基本」に戻りました。
わたしが一番大事にしている「基本」です。
その基本とは…!!
「おじさん釣法改」
数年前から当ブログを読んでくださっている方にしか
わからないであろう「おじさん釣法」(笑)
「おじさん釣法」はわたしの中では基本中の基本で
今でも毎回少しずつ進化を遂げているお気に入りの釣り方です。
観音崎の場合はだいたい底からが基本ですので、
- 着底したら5秒待って糸フケを取る(潮流れがないときは手前マツリしやすいので3~5秒待ってハリスを潮になじませます)
- 3~5メートル巻き取り、そこからシャクリはじめる
- 水面から目線まで約1メートルほど(アタリに神経を集中させながら)スウっと聞きあげ
- 即、1巻き(約50cm)リーリングしながら穂先を下げる
- 0~2秒待つ(雰囲気があるなら0秒、渋いなら2秒等)
- これを指示棚の上限まで繰り返す
名人の釣り方に比べ、シャクリ幅が狭い釣り方なので、「水深が浅いとき」や「アタリ棚の幅が狭い」ときに有効です。また「糸フケの利」を狙った釣り方なので、潮の流がゆるいときにも有効です。
(ちなみに水深が深いときは、竿の動きが仕掛けに伝搬しにくいので、大きく誘える名人の釣り方が有利だと思います)
とくに4番がポイントで、
フワッと脱力させることに意味があります。
これ、潮流れがゆるくても、
擬似的に潮流れがあるように見せられると思うんですね!
この釣法は「吹き流し仕掛けの利」を積極的に取り入れた釣り方とも言え、タチウオの活性を上げるのに向いている釣り方だと思っています。
ということは、逆に潮流れがあるときは、そんなに効果がない釣法かもしれません。みんなが釣れていないときこそ、試す価値がある釣り方かもしれませんね^^
というわけで、「名人の釣り方」とこのフワッと脱力させる「おじさん釣法改」を組み合わせると、無限の可能性をもってタチウオを攻略できるんじゃないかと思った一日でした!
ハリスを弛ませるテクニックの話
ハリスを弛ませて 仕掛けを潮に吹き流すことは、自然の力を見方につけるという観点では素晴らしいテクニックだと思います。
ただし仕掛けを吹き流すと、アタリそのものがわからなくなり、知らぬ間に餌を取られやすくなりますので、むしろ積極的に餌を動かして、
「ああっ、餌が逃げていく!」
「逃すかヽ(`Д´;)ノ 」
とタチウオに思わせることもまた重要であり、この「静」と「動」のバランスこそ、その日その時間によって違うタチウオの活性をコントロールする技なんだと思います。
以下、余談になりますー。
フォースマスター800
もっとタチウオ釣りたいっ!ヽ(`Д´;)ノ
そんな思いで購入したシマノの電動リール「フォースマスター800」。
今までずっと「ダイワ党」だったのに
わざわざシマノの「FM800」を購入した理由。
それは、比較的軽いモデルなのにとんでもないパワーがあるからです。とくに水深が深いときは、パワーの有無が仕掛けの回収速度 = 釣果に大きく影響しますもんね!
で、FM800の感想ですが…。
すげぇです。
…一気にシマノ党になりそうです(笑)
とは言え、ジョグレバーの位置が中途半端だったり、メンテナンスオイルの注入口がない等、ダイワのほうが好きな点も多々あります。
シマノの電動ケーブルは重く、軽いケーブルは別途購入する必要があるという設定はいただけませんけれど。
でも、FM800のパワーは本物でした。実測でオモリ100号、160メートルの水深を1分15秒くらいで上げることができます。
ただしパワーはあってもスプールが細軸なので、トルクに過剰な期待をすると裏切られるかもしれません。
はい。タチウオ釣りにこれ以上のトルクは必要ないので超満足!^^
545gという重さに満足できるなら、ライトゲーム用リールとしてかなり満足度の高いリールだと思いました^^
名人さん
なんと本日は「名人さん」が乗っていたにもかかわらず
その方が名人さんであると気づいたのは釣行後。
せっかく名人さんが近くにいたのに
一切観察できなかったなんてなんたる不覚
次回お会いしたらガン見決定です( ˘•ω•˘ )