2019年1月追記:この記事を書いた当時と比べ、メンテナンススキルが向上している部分はノウハウ追記しております。ご了承ください。
新品で購入してからオーバーホールには一度も出さないまま放置し、4年が経過したスマックレッドチューンの旧型。使用回数は20回ほどと少なめながら、ここにきてもろもろ不具合がでてきました
- ハンドルを回すとゴリ感がある。
- ハンドルを回してもクラッチが自動で起きないときがある。
いつものように修理に出すか、はたまた壊れるのを覚悟で自分で分解してみるか…。自分で分解すると「
しかしメーカーの保証はたったの1年!
とっくに切れているじゃ
ありませんかっ!ヽ(`Д´;)ノ
わたし「メカ」の知識は
少年時代のプラモデルレベルとからっきしですが…
なにも知らないのに高い修理代を払うのは嫌なので…
このたびオーバーホールに挑戦してみることにしましたっ!ヽ(`Д´;)ノ
用意したのは、
- ピンセット
- つまようじ
- ドライバーセット
- タオル
- トイレットペーパー(又はキッチンペーパー)
- ダイワ・リールガードスプレーセット
- エフゼロパーツクリーナー
- コイン(機種によっては必要な場合も)
です。
まずは必要な道具から見ていきましょ~^^
目次
ダイワ・リールガードスプレーセット
まず必要なのがオイルとグリス。注油箇所がひと目でわかる「メンテナンスブック」つきということで、初心者にはありがたいダイワの
純正なのでまず安心ですね!
シマノ用も売っています。
パーツクリーナー
古くなったオイルやグリスを洗い流すために必要なパーツクリーナー。
トイレットペーパー(又はキッチンペーパーやキムワイプ)で拭うだけ。
樹脂パーツの多いリールにも使用可能な安心設計ということで、エフゼロのパーツクリーナーを購入しました。釣具屋さんにも置いてありますね^^
ドライバー・ピンセット・つまようじ
ドライバーはネジ山の大小が選べる安価なドラーバーセットを使用。ピンセットは細かいものをつまむときに使用します。
追記:現在愛用のピンセットは先曲がり♪
メール便を指定すれば送料無料の激安ピンセットです。
追記:ドライバーはスイスツールに落ち着きました。
なぜなら安価なドライバーでネジ山を壊した経験があるからです…。
具体的にはシマノ「スティーレ」を、100円均一の精密ドライバーで開けようとして壊しました。(スティーレの本体カバーを開けるには精密ドライバーが必要です)
ほかシマノの大物リール「ティアグラ」でも一カ所、「どんだけのトルクで締めとんじゃ」みたいなネジ山を潰しかけました^^;
そこで慌ててスイスツールを購入すると、
あっさりネジが回せるじゃありませんかw
高級なドライバーはネジに食い込むから潰さないんですね…。
ほんと上記4本のスイスツールは
最初から買っておけば良かったと後悔しております。
上記4本のスイスツールのうち、一番小さいものが精密プラスドライバーです。この4本でほとんどのリールに対応できると思います。
つまようじは「細かい汚れ」をとったり「グリスを点付け」するなど
「細かい作業」全般にに使用します。
トイレットペーパー・キッチンペーパー・タオル
汚れを拭きとるために必要なペーパー類。精密なリール内部への「細かい繊維侵入」を防ぐため、「ティッシュペーパー」より「トイレットペーパー」や「キッチンペーパー」が向いているそうです。
追記:竿を自作するようになってからはキムワイプを使用するようになりました。紙カスが出にくく、キッチンペーパーより柔らかくて作業がしやすいです。
また塗装するわけではないのでそこまでは必要ないかもしれませんが、無水エタノールを使用すると部品の油脂をきれいに拭き取れます。
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ところで冬季はそもそも空気が乾燥しています。エアコンを入れるだけでホコリは舞い上がりますから、
タオルを湿らせてホコリの吸着を促してみました^^
ペーパー類と同じ理由でタオルも「目の細かいもの」が適しているそうですが、湿らせてしまえばフェイスタオルでも代用可能でしょうか?!
ほかタオルを湿らせると部品が転がりにくいという利点もあります。
ハンドル部分のナットを取り外すためにはスパナが必要です。スパナには適合する大きさの番号が記載されています。
今回使用したのは「10」ですが
リールによっては「11」だったりします。
通常のメンテナンス
オーバーホール以前に「自分でできる通常のメンテナンス」というのがあります。リールの説明書にも記載されている一般的なオイルメンテナンスです。
その一例を紹介しますと、
- サイドプレートを取り外し > ベアリングへの【
グリスオイル】注油。 - スプールを取り外し > シャフト両端への【
グリスオイル】点付け。 - スプールシャフト右側、ベアリングへの【
グリスオイル】注油。
※いずれもスプールの回転性能を左右するパーツですのでサイドプレート側のメンテナンスはサラサラな【オイル】です。
ほか、
- ウォームシャフトへの【グリス】注油。
- メカニカルブレーキ > ピニオンシャフトの順に取り外し、
- 内部ベアリングへの【グリス】注油。
ほか
- ハンドルノブへの【オイル】注油。
などがあります。詳しくはダイワの
2~3釣行毎に行うのが目安だそうですが、
こんな面倒くさいこと皆さん本当にやってるのでしょうか~
追記:こんな面倒くさいことをやるとライバルと差が付きます(笑)
ぜひ、お手持ちのリールでその回転能力をテストしてみてください^^
分解!!
さあさあお立会い!ヽ(`Д´;)ノ
とうとう分解のお時間が
やって参りましたっ!ヽ(`Д´;)ノ
まずは「ハンドル」>「スタードラグ」の順に分解し…
本体カバーを…
「バネ」が飛ばないよう細心の注意を払いながら…
トウトウアケテモタ――ヾ(ΦωΦ* )ノ―━!!
汚っ
4年間の集大成でございます
いろんな部位が固着していたためバネも飛びませんでした
※追記:スマックはそのスマック機構のため、内部に塩が侵入しやすいモデルだそうです。普通のモデルだとここまで酷い状態にはなりませんので、ご安心を…。スマックはオーバーホールがちょくちょく出来る方向けのモデルですね^^;
あまり汚れていないようなら適当に【グリス】を打って閉じるつもりでし
さて、
とにかくバネや部品が飛ばないよう注意しながら分解し、組み立てるときにわかりやすいよう順番に部品を並べておきます。
そして組み立てるとき、迷ったら正解を確認できるよう要所要所で写真を撮っておくことを強く強くおすすめします^^;
特に「ギア」と「クラッチ」の構造は撮影しておいて正解でした。
清掃
樹脂パーツもOKという万能パーツクリーナーをシュッとひと吹き。
注油
- スプールの回転軸またはスプールベアリングには粘度の低いサラサラした【オイル】を。
- 摩耗の激しいギア類には粘度が高くベトベトした【グリス】を。
- バネ等の腐食防止には【グリス】を。
スプレーします。
なお、スプール側についているベアリングは回転系なので迷わず【オイル】ですが、「オイルは切れやすいため、釣行2~3回毎にメンテナンスできる箇所に差す」のが前提と思っておくと、覚えやすいです。
そして同じ回転系のベアリングでも、写真中央にあるクラッチカムボールベアリング等、本体側についているベアリングは、そう頻繁にメンテナンスを行う箇所ではないので、基本的には耐久性のある【グリス】を付けます。
というわけで、ドラグを含め、本体への注油はすべて【グリス】を使用しました。もっともグリスは塗りすぎると動きが固くなるので良くないそうですから、
- グリスをスプレーしたらペーパー類または指で軽く拭きのばす。
- ギアに少量をスプレーしたらギアを回して馴染ませる。
- ベアリングへのグリス注油は一吹き。
という具合に作業しました。
完成~^^
ふぅ~
計3時間くらいかかりましたが一旦、リールの原理を理解してしまえば1時間くらいですむ内容です。
結果、ハンドルのゴリ感はなくなりウルトラスムースになりました!キャーq(≧ε≦*)三(*≧ 3≦)pキャー
おそらくはクラッチプレートを圧着するためのバネがだいぶヘタっていたので部品交換が必要なのかもしれません。
このあたりは部品を注文して
直りましたらまた追記いたします^^
※追記
すみません、
結局は面倒くさくて別モデルを買ってしまいました^^;
んんっ?!!
こここれは…?!
付け忘れ?!!
正体はスプールシャフトについている遠心ブレーキのゴムでした
ぐえ~
またサイドプレート開けるのか~
おまけ
直ったはずのリールが動かない?!
はじめて組み上げたとき、まったくハンドルが動かなくてかなり焦りました
が、部品点数が減ったわけではないので焦りは禁物
最悪でももとには戻るはずです
ハンドルが動かない原因は「ドラグホルダー」の向きが逆だったというオチでした…
そしてハンドルを回してもまったくクラッチが戻らないときは半泣きでしたが
これは「ラチェット」という「クラッチを起こす部品」を逆向きに取り付けていたのが原因でした
左右対称でない部位には向きがありますのでご注意くださいませ^^;
あ~恥ずかし
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