荒海でもヤリイカ初心者スソ脱出計画!(2015/02/28)


 釣行データ
釣行日 2015/2/28(土)
船宿 勝山・庄幸丸 / ヤリイカ船
竿 ダイワ(Daiwa) 極鋭ヤリイカ AGS 167 TUNE
リール ダイワ(Daiwa) マグマックス500 (PE4号
仕掛け YAMASHITA 11-6のツノを回収して幹糸6号、ハリス4号の回転ビーズ仕様にしたもの。BBサルカン 2号、BBサルカン スナップ付 2号
オモリ 120号
中オモリ イカ中オモリ チメ付15号
ヨリトリリング ヨリトリリング2号(ヤリイカは通常3号です)
水温 14℃
白浜沖: 濁り 速め      棚:105m
パターン 長潮  (満潮:11:04) 
月輝面 +73.6% 月齢9.1
北 強い
波高 1.5-2M
天候 晴れ
船の釣果 ヤリイカ:6-20杯
自己釣果
ヤリイカ:   18杯

なぜベテランの方は荒海でもヤリイカの乗りがわかるのでしょう

 

 

 

 

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それほど荒海は難しいと感じたのが前回の釣行でした。

 

荒海は穂先の動きが波に紛れてしまうのでヤリイカの「乗り」が非常にわかりずらく、とくに20センチくらいの小さなヤリイカだとわたしの腕ではまったく判別がつきませんでした

 

 

 

 

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対して「凪」の日はわかりやすいですね^^

 

ちょっと重いなと思ったら、リールを巻くだけ。イカが乗っているなら穂先がクンクン動くので、その乗りもわかりやすいと思います。

 

しかし週末釣行が基本で「凪ぎの日」が選べないわたしとしては
なんとか荒海を攻略したいところ

 

 

 

 

 

nerenai

しばらく荒海対策で苦悩の日々が続きました。

 

 

 

 

 

nerenaib

そしてある夜ふと気づいたんです。

 

 

…まてよ( ̄△ ̄;

 

 

いくらベテランの方が凄腕だとしても、

わたしだって毎週釣行しているのです。

 

 

本当に天と地ほど腕の差があるのでしょうか

 

 

竿の性能差でしょうか…?!

 

 

いや、もしかしてただ見方が違うだけではないでしょうか

 

 

もしや同じ釣り方を別の角度で見直したら、
なにか答えがでるのではないでしょうか…?!

 

 

そこで基本的な釣り方を今一度見直してみることにしました。

 

 

 

  1. 仕掛け着底後、糸フケをとって穂先を止めて注視する。(イカの活性が高いときはこのときすでに乗っていることがある)
  2. 当たりがなければ目の上まで空シャクリ。常にイカを掛けるようなイメージでシャクる。(といってもヤリイカは大人しいイカなのでソフトな誘いが基本。ただし水深が深いと仕掛けが動かないので、大きな動作で仕掛けを動かす必要がある)
  3. 当たりがなければストン!とたたくように穂先を下げる。(ヤリイカは上から落ちてくるものに興味を示すので効果的。とはいえ激しい動きは逆効果のときもあるそうです)
  4. 2と3を底付近で数回繰り返す。
  5. もしくは底から10メートル(船長の指示棚に従う)まで探ってみる。
  6. もしくは30メートルほど巻き上げてから落とし直す。(巻き落としと言い、イカに見破られた仕掛けを忘れてもらうために行う)

 

 

 

さて、わたしは今まで1番の「穂先を止めて注視する」
ということををもっとも重視していました。

 

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なぜならヤリイカの乗りはとても繊細だからです。

 

ヤリイカの「乗り」は決して手に響くような「鮮明な当たり」ではないため、穂先の動きを注視しなければその「乗り」がわからないと当たり前のように思っていました。

 

 

しかし本当にそうでしょうか。

 

 

 

 

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そもそも荒海で繊細な穂先の動きがわかるでしょうか?

 

これには相当な経験勘、
そしてセンス目感度の良い穂先が必要だと思うのです。

 

そこで見方を変えるべく、
「穂先を止めて注視する」ことはあまり重要ではないと思い込み

 

 

2番の「空シャクリ」

ものすごく重要だと思い込んでみました。

 

 

…。

 

 

…当たりがなければ目の上まで空シャクリ…?

 

 

 

ーーーΣ(°Д°;)ハッ

 

 

 

そうか…!!

 

 

 

 

 

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というわけで「空シャクリ」を試すべく本日は
勝山の「庄幸丸」にやってきましたっ!ヽ(`Д´;)ノ

 

題して、「荒海でも初心者スソ脱出計画」でございます。

 

 

 

 

 

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この日は期せずして絶望的な荒海…

 

いや、絶好のリベンジ日和であります!ヽ(`Д´;)ノ

 

こうなったら…

 

 

 

 

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華々しく散るしかないですな…(ノ ̄△ ̄;)ボソッ

 

 

…(ノ ̄△ ̄;

 

 

 

 

ヤリイカが乗るタイミングを考える

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ヤリイカの「乗り」を穂先がとらえたとき、

 

 

 

 

yariika4

ヤリイカはすでに逃げようとしているというのは有名な話。

 

 

 

つまり極端なことを言えば、

 

 

DSCN4262c

竿を止めて「穂先を注視」するだけでは、

 

 

 

 

 

yariika4

逃げるときに足が引っ掛かってしまった
運の悪いヤリイカしか釣れないことになります

 

これでは実際のノリの半分もわからないかもしれませんし、
掛かかりが浅いのでバラしやすいかもしれませんね。

 

もっとイカが抱きついた瞬間
鮮明に捕らえることはできないのでしょうか?

 

というわけで海中でのプラヅノの動きを
イメージしてみることにしました。 

 

 

 

 

プラヅノの動きを考える

yariika1

まず竿をシャクったとき、プラヅノは下向きになると思います。

 

 

 

 

 

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逆に仕掛けを落としたときはプラヅノが上を向きますね。

 

そしてヤリイカは
落ちてくるものに反応するという話ですから、

 

 

 

 

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仕掛けを落としたのち、慣性の法則でふわっとブラヅノが落ちているときにヤリイカは好んで抱きつくのだと思います。

 

 

 

 

yariika5

しかしヤリイカが抱きついたとしても、

 

このときプラヅノはフワっと落ちているので
いくら穂先を注視しても「乗り」がわからない状態です。

 

 

でも、

 

 

乗っている

かもしれないのです(ノ ̄△ ̄;

 

 

 

…ならば…( ✧Д✧)ピキーン!!

 

 

 

 

yariika3

仕掛けを落としたのちーーー

 

 

 

 

yariika5

たっぷり2秒ほど「乗る」ための「間」を作り
イカが抱きつくのをイメージしながらーーー

 

 

 

 

yariika7

「乗り」が確認できなくてもカラ合わせしたならどうでしょう!

 

 

 

 

 

 

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シャクったとき乗せるのでグッと重みが伝わりやすく、

荒海でも乗り鮮明キタコレ!!ヽ(`Д´;)ノ

 

 

 

 

 

 

 

実釣

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と言ってもいきなり乗りがわかるほど荒海は甘くはありませんでした

 

モーニングスルメが不発に終わり白浜沖に移動、
水深105メートルにて本日のヤリイカ第一投目のことです。

 

 

 

 

 

 

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ーーーんん?

 

乗ったのか??

 

着底して糸フケをとった瞬間、
穂先が少しだけモタレたような気がしました。

 

しかし波のような気もします

 

思わず穂先を注視しましたがなにも変化はなく、
試しにリーリングしてみても穂先はクンクンしませんでした。

 

…う~む 気のせいか…

 

 

 

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そうこうしている間に周囲では早くもイカを掛けた常連の方々が
電動リールを巻き上げています。

 

どうやらイカはいるようですが

 

わたくしやっぱりへたくそみたいです

 

こうなったら早くも「空シャクリ」するしかないとーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー思った矢先!

 

 

 

 

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なんでしょ~~~~!ヽ(`Д´;)ノ

 

突然、竿が突っ込むと同時にドラグが音をたててうなり始め
あっという間にブツっと何かを引きちぎって去っていきました

 

 

もしかして

ブリでしょうか…(;゚;Д;゚;)

 

 

 

ああもったいない…(ノ ̄△ ̄;

 

 

 

…いや、そんなことはどうでもいいのです

 

 

 

ハモノにイカが襲われました。

 

 

イカが乗っていたのです。

 

 

乗りがわからなくても

イカが乗っていたのです!!

 

 

この事実がわかった瞬間、身の毛がよだちました。

 

 

いける…!!

 

 

 

 

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そこからはもう上記のイメージに切り替えてバンバン乗りがわかるようになりました。

 

こうしてーーー

 

 

 

 

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万年イカ初心者が右舷ではトップになるという
まさかの番狂わせが起こったのでありますっ!ヽ(`Д´;)ノ

 

 

 

 

今回の釣り方メモ

仕掛け着底後、ささっと糸フケをとって、まずは空シャクリしてイカが乗っていないときの重さを確かめました。これは水深や潮の関係で、オモリの重さが「流し」によって毎回違うからです。

 

すると次からはイカの重さだけで乗りを判別することができます。つまりイカの重さを感じるようにシャクりました。

 

目の上までシャクったら穂先をピタリと止め、素早くリールを2巻きしながら穂先を海面に下げ、そこでイカが乗ってくるイメージで2秒だけ乗せる「間」を作ってから、

 

またすうっと目の上まで空シャクリ。

 

このとき、ヤリイカの重みを感じたらそのままリーリングしました。穂先がクンクンしなくても小さなヤリイカが乗っていることもありました。

 

そして指示棚の上限まで誘ったら、底まで仕掛けを落とし直すと、着底と同時にずっしり乗ることもありました。

 

この日は群れが小さかったのか、1流しが短かったので
巻き落としは一回もやっておりません^^;

 

また船長の指示棚は「底を狙え」というものでしたが、なぜか5メートル上のしかも「上のツノ」に乗ることもありました。このとき底を狙っている方は釣れていませんでしたから、もしや魚と同じで、活性が上がってくると底が基本のヤリイカでも上のほうでしか乗らないこともあるのかもしれません。

 

 

 

 

 

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ところで今回は特別な誘いはなにもしていないので「シャクっただけで縦横にスライドする中オモリ」の効果があったのかも(^o^;)

 

 

 

 

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またヨリトリリングはもちろん、仕掛けの接続部分に「回転性能の高いボールベアリングタイプ」のスナップと スイベルを使用し、枝ス部分を回転ビーズ仕様にすると、ヤリイカが乗っても糸ヨレはほぼなくなります。

 

ハリスのヨレも乗りに影響あると思うんですよね~^^