※年々針も新作が追加され主流が変わってきましたのでこの記事は2015年7月に内容を一部変更しました。
ここでは、カツオ狙いで「実績のあった針」を紹介しつつ、マグロを視野に入れた場合の注意点を見ていきます。
環付き針
カツオであれば平打ち加工された「ヒラマサ針」でも十分に通用します(むしろ針の軽さを好んで使用されるベテランの方もいます)が、太ハリスを使用するので結節が甘くなり、はじめのうちはすっぽ抜けしがちです。その点、「環付き針」は、非常に強度を誇る結び方があるので(後述)マグロを狙わずとも人気があります。
環付き針のメーカーはインターフックがおすすめです。少し高価ですが強さと重さのバランスが良く、またオキアミが針に刺しやすいのでとくにビギナーさんにおすすめです。昨年キハダを掛けたのは2回ともこの針です。
針のサイズはカツオ狙いで14~15号を標準に食い渋るようならサイズダウンします。
キハダ狙いの場合は人それぞれにノウハウがあるので一概には言えませんが、強さと大きさ、重さ等のバランスを考えて16号を使用される方が多いです。それ以上の号数は太すぎて、オキアミを刺すこと自体が難しくなります。食い気のあるときは18号でも何でも釣れるかと思いますが、マグロは目がとても良いそうですから、オキアミが綺麗に刺さらなければヒットする可能性はやっぱり落ちると思います。ただし掛かったときは、強くて大きな針ほど安心ですから、針の号数はそのバランスを考慮して選ぶことになります。
歯の鋭いマグロ対策としては、
ネムリ形状の「ムツ針」が人気があります。(写真左)
マグロに針を飲み込まれると、その鋭い歯でハリスを切られることがあります。その対策として、飲まれた針を口元に引き出しやすい「ムツ針」を使用します。
実際に船でよく見かけるのは、マグロの当たりと同時に、マグロの歯によってハリスを切られるケースです。俗に言う「瞬殺」というやつですが、これを防ぎます。
ただしムツ針は難点もあります。↑見てのとおり針先がネムっているうえにヒネリが強いので、オキアミが刺しにくく、ストレート針に比べて扱いにくい面があります。
そこで、オキアミが刺しやすいキハダ針として近年登場したのが…
ジャイアンとキハダマグロ。歯の鋭いキハダ対策として針先が少しだけネムっているのでストレート針に比べれば飲まれにくく、それでいてヒネリがないのでオキアミが刺しやすく、16号でもわりと扱いやすいです。
周囲をみる限りでは16号の実績が高いです。人気のある針です。
個人的に気に入っているのはオーナー針の「キハダマグロ 」。針先のネムリとヒネリがけっこう強いのでオキアミは刺しにくいですが、ジャイアンとキハダマグロには設定のない15号があり、強度がありながらもやや軽いです。2014年後半にはこの針で同日に3回キハダを釣り上げた方もいます。
こちらは2015年の新作、オーナー針の「閂キハダ」です。「環付き針」ではないので結びに自信がある方向けでしょうか。軽量なぶんだけアドバンテージがありそうですけど、実力は未知数です。
以下、重さ比較の参考までに…。
環付き針のおすすめ結び
環付き針の結びは「坂本結び」か「中村式カン付き南方延縄結び」がおすすめです。ハリスを内側に通すので↓通常の「カン付き南方延縄結び」よりマグロの歯に切られる確率がぐっと減ります。
補足:針先の復活
針は高価なので、私の場合、せこいようですが使えそうなものは持ち帰り、綺麗に水洗いして再利用します。しかし何回か魚を掛けた針は、針先が鈍くなっています。
そこで、ダイヤモンドヤスリ を使用します。カットウフグではごく当たり前のように釣りながら使用するヤスリです。金針は少し色がハゲますが、2~3回くらいまでなら刺さりは問題なく復活します^^