※この記事は未完成です。ご了承ください。
横文字だらけの難解なメーカーページを読み解くには、
最低限「ブランク」に使用されている素材の特性を知る必要があります。
まず、ブランクというのは、
↑これのことです。
グリップやガイドを除いた「竿の素材」を指して
「ブランクス」といいます。
※「ブランク(ス)」についての詳細をメーカー(ダイワ)に問い合わせてみたところ、「ブランクスとは竿の節=カーボン(またはグラス)で生成した筒状のもので、本来はガイド取り付け前で、塗装もされていない状態のもののことを指します」とのことです。
さて、現在「ブランク」に使用されている素材のほとんどは「カーボン」か「グラス」です。それぞれ、どのような特徴があるのか見てみましょう。
一般的なカーボンとグラスの特徴
カーボン: 軽い | 高強度 | 高感度 | 低粘度=高反発※ | 高価
グラス : 重い | 低強度 | 低感度 | 高粘度=低反発 | 安価
※カーボンはその生成過程の中で、レジンという接着剤を使用しています。その配合割合によって、高反発にも低反発にも作ることができるそうです。船のショックを吸収する必要のある船竿の多くは、どちらかというと柔らかめのカーボンが使用されているそうですね。ダイワの船竿ならHVFを基準とし、より細身、軽量でパワーを得たい場合にはSVFを使用との旨、商品ページに記載されています。
このように、カーボンとグラスを比べると、ほぼ正反対の特徴を持っています。
おおむね「軽く」て「強い」カーボンのほうがよさそうですが、必ずしもそうとは限りません。
より具体的な素材の特徴を見ていきましょう。
時代の主流はカーボン
なかでも「強い」という特徴が「カーボン」を時代の主流にしています。
カーボンはグラスに比べ、より少量の素材で「強度」が得られるので、「細身」かつ「軽量」に作ることができます。なおかつ「感度がよい」ので、ゲーム性があり、ライトタックル化が進む昨今の主流になっています。
一例をあげてみましょう。
たとえばカットウフグの場合、「引っかけて」釣りますから、手に伝わるべき竿の「感度」がひとつの攻略ポイントになります。竿は常に手持ちですから「軽い」ほうが疲れなくていいですね。この場合は圧倒的にカーボン素材が有利です。
※感度を優先するならさらにチューブラーのほうが良いですし、強さを優先するならソリッドとなります。このあたりは事項でより詳しく説明しております。
グラスソリッド竿の利点
グラスソリッドの無垢竿※には優れた粘度特性があります。というより、名匠の手によって削られたグラスソリッドには粘度特性があると言ったほうが良さそうです。グラスソリッドは基本、削って調子を作り出します。たとえば胴の部分は太いまま強く、穂先ほど削って粘りのある調子を(名匠の意思通りに)作ります。
※ソリッド=無垢。同義です。たとえばカーボンソリッドと言ったら、繊維状のカーボンをレジン(接着剤)と混ぜて押し固めたブランクをカーボンソリッド(無垢)と言います。
これは、たとえばロッドキーパーに竿をかけたままでもその粘度特性によって船の揺れを吸収できます。魚にも竿の違和感を与えずらいので、自然に餌を「食わせ」るのに有効です。
また、口の弱い魚が暴れても竿の粘度が吸収してくれるので、口切れによるバラし減少に効果があります。真鯛のような突然の突っ込みにも対応しやすいですし、小魚を泳がせて大物を狙うような泳がせ釣りにも向いています。
ただ、弱点であるグラス素材の「弱さ」を克服するためには、太くする必要があり、そのぶんグラス竿はカーボン竿に比べて重い傾向にあります。弱いのはあくまでグラス素材であって、竿ではありません。
また、見た目で当たりを判断する「目感度」については、(穂先の柔らかい)グラスが上ですが、手に伝わる「手感度」にかんしてグラスはあまり期待できません。一般的に、以下の順に感度が高いです。
感度低い
グラスソリッド<
グラスのチューブラー<
カーボンソリッド<
カーボンチューブラー
感度高い
いやあ、竿の説明って難しい!
つまるところメーカーの技術でどうとでも変わりますから、上記の説明はあくまで基本(一例?)として捉えていただければ幸いです。グラスソリッドひとつとっても、削って調子を作るのが本来ですが、ダイワであればカーボンソリッド芯にカーボン(またはグラス)シートを巻きつけて調子を作りますから、世のソリッド竿のすべてが削って作られたわけではないのです。しかもダイワの場合、昔のソリッドパワースリムに使われていたソリッド芯はグラスであり、現在はカーボンです。チューブラーとソリッドでもその質感は大きく変わりますし…。申し訳ありませんが、より良い記事の書き方を思いついたらこの記事は書き直します。ご了承くださいm_m