沖釣りでは、仕掛けの長さを「ヒロ」という単位で表現することがあります。
1ヒロ=約1.5メートルとされています。
では、なぜ、「1.5メートル」とストレートに表現せず、
「1ヒロ」と言うのでしょうね?
「ヒロ」という単位は、
古くは漁師たちの「時間節約術」として生まれました。
仕掛けを作るとき、ハリスの長さをいちいち巻尺で測っていたら時間がもったいないですよね。
そこで、両手を広げたときの長さを1ヒロとし、両手を巻尺の代わりにすることで、素早く仕掛けを作れるようにしたわけです。
「1ヒロ=両手を広げたときの長さ」
これが本来の1ヒロです。
さて、ここで人によっては疑問が生じます。
両手を広げたときの長さはだいたい身長に等しいですから、1ヒロの長さは人によってまちまちです。必ずしも1.5メートルになるとは限りませんよね。
実は、両手を巻尺の代わりにすることが本来の目的ですから、1ヒロ=何メートルでもいいのです。
ただ、1ヒロ=何メートルとした場合、他人との共通言語としては使えなくなりますから、できれば自分なりの1.5メートルをしっかり測っておくのがベストです。
仕掛けを自分で作るようになると「ヒロ」という単位はとても便利です。
ぜひ活用しましょう^^
1ヒロ以外にも、体の部位で「1メートル」と「50センチ」を測れるようにしておくと、細かい仕掛けを作るときとても役立ちます。