「PEから伝わる魚の水流…」
この文言を動画に入れはじめてから、
カツオ・マグロの水流についてよく質問を頂くようになりました^^
「水流ってナニ…」
「どんなふうに感じるの…(꒪⌓꒪)」
そこで、私が知る限りの「カツオ・マグロの水流」についてを
当ページにまとめることにしました^^
ただし自己流です。
ある日、仕掛けの落下中、
「ん?このサワサワする違和感はなんだ…?」
と、ふと気づいたところから始まっています。
あくまで、経験を積み重ねていく過程で、ある程度余裕が生まれたときに感じはじめた「違和感」が最初です。
ですのでまだ経験の浅い方がいきなり水流の知識を得ても、むしろ大事なことがおろそかになる可能性があります。水流の知識は知ったから釣れるというたいそうなものではないです。
では水流より大事なこととは何でしょうか。
コマセで釣るのだからコマセの撒き方です。
針とコマセの馴染みをどのように考え攻略するかです。
なんだそんなこと、
と思われたら読み飛ばしてください^^;
誤解を恐れずに言うならば付けエサなんて実はどうでもいいです。針から脱落さえしなければ適当な2Lでも喰います。それ以上に重要なのが針とコマセの馴染みです。
針をコマセに紛れさせて狡猾な魚を騙し
間違って針を喰わせるゲーム
それがコマセ釣りです。
…(꒪⌓꒪) キマッタ
とくにコマセのイメージが重要な「流しマグロ」の時期になると、マグロの水流がわかる私でも一流のコマセ真鯛師には勝てません。一流のコマセ真鯛師は本当に「流しマグロ」も良く釣ります。それはコマセでの「喰わせる技術」が水流よりはるかに大事であることを意味します。
確かに「追いかけっこ」のときは
水流はかなりの戦力になりますけどね…^^;
ひとつ、
水流は「コマセ釣り」+αの遊びであることを念頭に
宜しくお願いいたします^^
そもそも水流とは?
お風呂に浸かってお湯をかき回すと、かき回したときに発生する水流を肌で感じとることができます。
同様に、魚が泳いだときにも水流が発生しますが、その水流は振動としてPEラインを介し指で感じ取ることができます。
これはどういった原理なのでしょうか。
水流の原理
水流の原理は「糸電話の原理」によく似ています。紙コップ同士を糸で繋ぎ、声という振動を糸を介して相手に伝える糸電話の原理です。
このとき、
そして糸電話同様、PEライン(糸)は張ってないと振動は伝わりません。ですから指でサミングしながら仕掛けを落とし、仕掛けを落としている最中に「PEラインに触れた指」でビシの振動を感知します。
具体例を挙げますと、
・サミングしながら仕掛けを落とす。
・20mで振動を感知。(ここが魚の居場所です)
・20mでビタ止めし、速攻でコマセを撒きはじめ、たとえば3m巻き上げたら、17mが棚となります。
こうしてより的確な棚を探り当てるというのが「水流」の遊びです^^
以下Q&Aになります。
(当ページのコメント欄、またはFBのコメント欄に質問を頂ければ、わかる範囲で回答を追加させていただきます)
Q&A1:水流はどのように感じますか?
人により感じ方が違うので表現が難しいですが、
魚がビシの近くを「サワサワ」と通った感覚です。
条件により大小様々な水流を感じます。たとえば指示棚がカツオ20-30m、マグロ40-50mなど縦に広いナブラであれば、仕掛けの落下中に大小様々な「サワサワ」を断続的に感じます。
まれに「サワサワ」どころか「ガッ、ゴッ!」とビシに直接触れたかのような大きな振動を得ることもありますが、これは「濃いナブラがけっこうなスピードでビシのごく近くを通過中」と予測できるためスペシャルリーチ。
基本的には手ごたえのある「サワサワ」に当てていきます。
もちろん例外もあります。
たとえば魚に食い気があって反応が散らばると「サワサワ」は薄くなります。また水深が深くなるほど「サワサワ」はボヤけていきます。
つまりどの「サワサワ」が最上の喰い棚かは当ててみないとわかりません。
何でもそうですがやればやるほど奥が深くなっていきます^^;
Q&A2:エビングでも水流はわかりますか?
残念ながらスピニングリールを扱う釣りでは水流はわかりません。
水流を得るにはPEラインをサミングしながら仕掛けを落とす必要がありますが、スピニングリールだとサミングができないからです。
Q&A3:カツオマグロ以外でも魚の水流がわかる釣りはありますか?
あります。
・ビシを扱うコマセ釣り
・群れで泳ぐ魚
・水深の浅い魚
この条件であれば水流はわかると思います。魚の活性にもよりますがたとえば「剣崎イサキ」はウリボウでも釣れる日にいくと水流バリバリです。
逆に、
・オモリを扱う釣り(オモリはビシと違い伝達装置として弱いようです)
・水深が深い
・釣りものが泳ぎ回る魚ではない
こういった条件だと水流の感知は難しいかもしれません。
たとえば冬のタチウオなど。