長ハリスを使用する真鯛釣りでは、仕掛けの落下中に道糸にからむのを防ぐため、アーム長は60センチ前後と「長め」の天秤を使用するのが一般的です。ただ、それ以外の性能は好みのわかれるところ。
はじめて天秤を選ぶ場合は
どんなところがポイントになるのでしょう^^
アーム型天秤
アーム型天秤こそ基本中の基本。アームの先端に「弾性」があるため、真鯛の鋭い突っ込みを「いなせる」天秤として、むしろ愛用されている方もおられるかと思います。
シンプルで使いやすく、値段も安いので、
私の場合はロスト時の保険として携帯しています^^
チドリ天秤 108c (マダイ表記のあるもの)
「当たりをダイレクトに感じられる」というのが半遊動式最大の利点です。鋭い魚の引きに「ビシの重さ」が介入しないため、質の良い「手感度」を得やすいのがいいですね^^
私の場合は「手持ち設計」の竿を使用していたとき、好んでチドリ天秤を使用していました。
ただ「形状の複雑さ」が少々やっかいです。船が混み合うと、他人の長ハリスが天秤に絡みやすいかもしれません。
夢の天秤
別名、誘い天秤。形状記憶合金でできており、アーム部分がぶらぶら動くので「誘い」が効くそうですね。実際、この天秤に変えてから、コマセワーク中のヒット率がぐんと上がりました^^
試しに、竿を煽ったときの「アーム」と「付け餌」の動きを想像してみてください。思わず真鯛が「付け餌」を咥えてしまうような動きが想像できるなら、この天秤は向いていると思いますよ^^
なお、
同じ夢の天秤でも
このようにゴテゴテしているものはオマツリしやすいです
シュリンプカラーシリーズの70センチ、太さ1.2φ なんかはシンプルでいいですね^^
ビシ
もし「アミコマセ」を使用する船宿なら目の細かい「サニービシ」がおすすめですが、「オキアミのみ」をコマセとする場合も「サニービシ」をおすすめします。
サニービシは「オキアミコマセ」を「ポロポロ出す」ことに長けています。真鯛はたくさんコマセを撒いても釣れません。ポロポロと少量のコマセを撒き、上に誘うイメージで、真鯛を本来の棚である「底」から浮かせ、底にいる餌摂りを回避し、通称「プラス2メートル前後」の棚で食わせるのがセオリーです。
サニービシであれば、
上は1/3前後、下は1センチ(以下)というのが個人的なセオリーです。
東京湾・相模湾ではLサイズの80号が標準です。BIGはやめましょう。すぐお腹パンパンです^^;
ちなみにこのサニービシ、どうして赤いかご存知ですか?
「赤」という色は海中では補色にあたり、「青緑」と相殺されて「無色」に見えます。魚にいたずらに警戒心を与えずにすみますね。
私は昔、さんざんシルバーの鉄仮面を使用しましたが、ある日まったく釣れず、達人にこう教わりました。
「シルバーは餌摂り集めるから難しいね。活性が高ければそれでもいいけど。プラスチックないの? …どうしても鉄仮面がいいなら、黒いつや消しスプレー吹くといいよ」といって、黒い鉄仮面を貸してくださいました。
さらに、
「青物でも狙うってんなら、話は別だけどさ」
とシルバーの有用性も教えていただきましたが…。
このときの「教え」が印象的で、
個人的にはサニービシに落ち着いています^^
ただし、サニービシは落下スピードが遅いです。人より早くコマセを撒きたいなら、ダイワのプラビシ、シャベルビシ速攻が色も選べて良いと思います。
え?
ではどうして私はサニービシなのかって?
…。
「釣れちゃった」から…。
…かなぁ