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真鯛の電動リール選び

 

10年前の冬…。

 

当時、極端に活性の低くなった冬の真鯛を釣るには細ハリスが基本でした。私はヒヨっこでしたから、ハリス3号が関の山。しかし当時の達人はみなハリス2.5号です。

 

ある日、長くて柔らかいS達人の竿が、根本から曲がりました。

 

2.5号」という細ハリスでのファイトは、見ているこっちの息が止まりそうになるほど「繊細」です。慎重にやりとりすること15分、浮上したのはなんと「7㌔オーバーのブリ」、それはもう信じがたい光景でした。

 

 

「2.5号」のハリスと言えば、直線強力たったの5㌔、「ワラサ」どころか「イナダ」でさえ危うい細ハリスです。いかに達人が、ハリスに負荷をかけずにやり取りしたかがうかがえます。

 

 

「真鯛はドラグだよ」

 

とは、S達人のお言葉。

 

「いかに引っかかりなく道糸が出ていくか」

 

真鯛の強烈な3段引きをかわすのは、
他でもなく「ドラグ性能」だと言うことですね。

 

しかしまあ、「ドラグ性能」だけで釣れるなら、わけないですね
達人の力量からしたら、ドラグ性能が肝だったということなのでしょう。

 

 

 

 

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10年前は、「ダイワ」のドラグ性能に定評がありました。達人のリールもダイワ製でしたし、「右へならえ」で私のリールもダイワ製(笑)。ただ、今ではパワーとトルクのある「シマノ」の人気が高いようです。

 

ダイワなら「レオブリッツ300j」が軽くて個人的には好みですが、
シマノなら「フォースマスター800MK」あたりがトルクもあって良さそうですね。

 

私の場合、「軽さ」を取るか「パワー」を取るかは、
他の釣りものに合わせて選ぶことにしています。

 

 

 

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↑このリールは「レオブリッツ300j」の前身、
2012年に型落ちした愛機「レオブリッツ 270MM」です。

 

買ってよかったと思うのはまず「手のひらサイズ」。
パワーでは上位機種に劣りますが、何より軽快で扱いやすいです。

 

小さいと軽く感じますね^^
とても580gもあるようには思えません。

 

私の場合、1日中シャクリ続ける「タチウオ」も同じリールで獲りたかったため、「軽さ」を重視しました。しかし水深100メートル以上と棚が深めの「スルメイカ」を釣りたい場合は、安定したパワー(中速トルク)があったほうがいいですから、「軽さ」を取るか「パワー」を取るかは、悩みますねぇ。

 

ダイワ製品で真鯛用のリールを考えるなら、「この商品はドラグを重視しています」というリールを素直に選択するのが良いですよ^^

 

 

 

 

ちなみに、「最大ドラグ」という数字。

 

「最大ドラグ力15㌔!」などと書かれているとどうしても良さそうなリールに思えますが、実用負荷はせいぜい1~2㌔の真鯛に15㌔とはどうにもオーバースペックです。

電動リールのように、ドラグの「効き幅」を変えられない「スタードラグ」の場合、最大ドラグ力が上がれば実用域での調整が狭くなるだけなんですよ^^

ですから、あまり「最大ドラグ」の数字にとらわれないようにしましょう。あとは、好みのPEラインが300メートルも巻ければ、デザインや好みでメーカーを選べる時代かと思います。

 

 

 

 

なお、参考までに私が使用するPEラインはウルトラダイニーマの3号です。潮の影響を受けやすいパーツなので、PEラインは細いほど釣りやすいです。

 

PE「3号」はおすすめですが、しかしオマツリだけは怖いので、私は「ウルトラ2」を選ぶことで安心感を得ています。

 

 

 

 

 

※追記

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年々ライトタックル化が進みどんどんPEラインが細くなってきていますね。船宿にもよりますが、2015年現在わたしのPEラインは2号です。

 

そこで細いPEラインに対応するため、写真のように強化チューブを通してからビミニツイストにすると、結節強度がUPするのでおすすめです。(写真はPEライン2号に強化チューブ0.5mmを通しています)

 

 

 

 

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強化チューブは20cmくらいにカットしてPEラインに通します。 強化チューブの両端をライターで軽く炙ってからPEラインに通すと、写真のように端っこがほどけないかと思います

 

 

 

 

 

オマツリの本当の怖さ

 

オマツリしていても、
魚が付いているとそう冷静ではいられませんよね^^;

 

しかし、お互いに道糸を引っ張りあえば、
当然、道糸が船下にもぐり込みます。

 

PEラインは擦れに弱いので、
道糸が船底でこすれれば最悪、切れる可能性も。

 

船のスクリューに巻き込まれたりすれば、
仕掛けはもちろん、天秤やビシごと一貫の終わりです。

 

ですから、「オマツリ」した場合には、できるだけ声を掛け合い、

「どちらが仕掛けを上げるのか」

これを明確にしたいですね^^

 

 

魚が付いている場合は、

「魚ついてるんで、こっちで上げますっ!」

と言って、上げさせてもらいましょう^^

 

 

でも、

 

 

「こっちにもいるんだよ!!」

 

と返事が帰ってきたら…

 

 

 

( ゜д゜)

 

 

 

こういう場合はどうすればいいんでしょうね

 

私は気が弱いのですぐ相手に委ねてしまいますが
落ち着いたらドラグをゆるめてすぐ裏へ回り、魚の存在を確認します

 

 

いずれにしても、
引っ張り合いだけは避けたいものです~^^;

 

 

 

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さてさて、
とはいえPEラインは傷つくもの。

 

PEラインのチェック、やってますか?

 

 

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↑今季3回目です(p_q)

 

だいたい10メートル以内で傷つくことが多いですから、
洗うときにでもチェックするのが良いかと思います。

 

これにマグロがかかっていたらと思うと…( ゚д゚)

 

10メートル単位で詰めちゃいましょう!

チェックしておいて損はないですよ^^

 

 

 

青物バスター+アルファ

 

ステン缶(鉄仮面)って、仕掛けの落下速度が早いですよね。
号数が同じ80号なら、青物バスターはどうしても不利です。

 

 

そんなときは…

 

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「ナス型オモリ10号」。

 

船のルールにもよりますが、ステン缶に速度を合わせるという意味では、
青物バスターに増しオモリを使用することで、むしろオマツリを防ぐとさえ思います。

 

使用はモラルの問題かと^^

 

 

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ただ、この組み合わせは、内部でオモリが安定せず、
コマセが出にくくなるときがあるんですよねぇ…。

 

 

 

良いアイテムがないかと探していたら…

 

 

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あった!

サニービシシリーズに取り付けられる「増しオモリ」です。

 

 

 

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重さが10号と軽いので、実釣での効果は「やや早くなった?」程度ですが、サニービシの落下速度に不満を感じる人にはナイスアイテム^^

 

 

 

 

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「プラスミキサー」を携帯しつつ、周囲の状況を見て、
不利だと感じたら使用するのもアリかと思います。

規則が厳しい船宿の場合は、
利用可能か、船長にご確認くださいね^^

 

 

サニー商事 プラスミキサー 10号

プラスミキサー

ダイワ(Daiwa) ゴウインブル(GOUIN BULL) HH-220

DSCN1299bゴウインブルHH-220はカツオ・マグロ釣りのために購入したお気に入りの一本です。

 

実勢価格は3万円台とかなりリーズナブルなお値段設定。
それでいて、触ってみればとても楽しい^^ おすすめできる1本です。

 

ただ、アリゲーター技研や剛樹のように「グラスソリッド100%」にこだわるハンドメイド竿とは、当たり前ですが、違った特性を持つわけで…。

 

ゴウインブルの売りは「チューブラーパワーマキシマム」

もともと「感度」特性に優れたチューブラーを肉厚にすることで「粘強」を持たせたという設計は、いったいどのような持ち味なんでしょうか^^

 

ここでは、「ゴウインブル」のオモリ負荷特性を見つつ、
所有するHH-220のレビューをしていきたいと思います。

 

 

 

ゴウインブル(ダイワホームページから引用)

品名 全長
(m)
継数
(本)
仕舞
(cm)
自重
(g)
先経
(mm)
元経
(mm)
適合ハリス
(号)
錘負荷
(号)
カーボン
含有率
(%)
メーカー希望
本体価格(円)
HH-190 1.90 1 154 415 2.6 17.9 ~30 80-250 55 48,800
HH-220 2.20 1 184 445 2.6 17.9 ~30 80-250 54 49,800
HHH-190 1.90 1 154 420 2.8 17.9 ~40 80-300 75 50,000
HHH-220 2.20 1 184 450 2.8 17.9 ~40 80-300 73 51,000

 

 

 

 

 

 

 

 

オモリ負荷

 

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オモリ負荷80号。

スペックどおりの7:3調子です。

ソリッド竿ほど詰まった感じはしないものの、チューブラー竿のように叩けばビンビン伝わるような空洞感もありません。かといって鈍くなく、ほどよい張りがあり、当たりはしっかり手に伝わります。

 

 

 

 

NCO_2932

オモリ負荷200号。

負荷を上げると、竿先がクッと入り込みます。ちょうど魚が食い込んだ瞬間、このような曲がり方になります。

 

粘強とはいえソリッド竿のようにどこまでも曲がる印象はありませんが、当たりを感じるまでは7:3調子、魚の食い込みに応じてより胴調子に近づく印象です。粘りと張りが共存しているような感覚で、バット部(竿元)にはパワーを感じ、ティップ(竿先)との中間で粘るような印象です。

 

とにかく感度が良いので、当たりから魚の食い込みまでが手に伝わってきます。長さのあるHH-220であればコマセワークもしなやかです。ただ、胴からティップにかけての張りがやや強いため、コマセワークは勢いをつけすぎると跳ねることがあります。

 

船の揺れは「思ったより吸収してくれる」といったレベルです。

 

 

 

 

NCO_2938

人力。

魚とファイトしているときは胴まで曲がります。私の場合これが楽しいです。良い演出だと思います^^

 

特筆すべきはパワーを担うバット部(竿元)です。パワーがあるので気持ちよくやり取りできる反面、反発力をやや強めに感じます。

 

もちろん、この反発力があるからこそ「ゴウイン」に魚を浮かせられる設計だと思いますが、魚が食い上がったりすると、竿が跳ねることもあり、まれに扱いにくく感じる場面もあります。

 

 

 

 

長さについて

 

HH-220は「長さ2.2m」と長めですから、弾性のあるカーボン竿とはいえ「横に走るカツオ」を相手にするにはやや扱いづらいです。

慣れれば220でも問題なく扱えますが、カツオ・キメジオンリーで狙うなら190のほうが扱いやすいでしょう。

 

ただ、マグロの場合はすぐに当たらないことが多いので、ちょっと悩みます。「食うまで」を重視して「長め」にするか、「食ってから」を重視して「短め」にするか、好みのわかれるところです^^

 

 

 

 

総評

粘る竿を好む人にとって「ゴウインブル」のやや「跳ねやすい」という特性はすこし慣れが必要かと思いますが、「感度」で当たりを察知し、「バットパワー」で「ゴウイン」に魚を起こすというやりとりは、実に楽しいです^^

手持ちで攻めてこそ真価を発揮する竿ではないでしょうか。
不思議と飽きません^^ 

 

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ナイロンハリスがダメならなぜ釣れる?

 

ハリスといえばフロロカーボンという時代。

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確かに、ナイロンと比較すると
フロロカーボンはあらゆる点で優れています。

 

  1. 擦れに強い
  2. 比重が高いので潮の影響を受けにくい
  3. ほぼ吸水しない
  4. 紫外線の劣化が少ない。
  5. 屈折率が水に近いので魚に警戒心を与えない。
  6. 伸びない

 

これだけの利点があるのですから、
フロロカーボンを使わない手はありませんね^^

 

しかし、では何故ナイロンハリスはなくならないのでしょう。釣具屋に足を運べばたいていナイロンハリスは売っています。

 

 

 

 

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答えは簡単、
ハリスとして「需要がある」からですよね!

 

ナイロンハリスには、
フロロカーボンより優れている点が2つあります。

 

  1. 柔らかい
  2. 安い

 

なんと値段はフロロカーボンの半値。半値の仕掛けで同じ獲物が釣れるなら、これはすばらしいコストパフォーマンスですよね。

 

そして、なんと言っても、柔らかい

 

柔らかいので「ベイトの動きが良くなる」としてルアーで使用される一方で、太ハリスゆえの「結びにくさ」をも見事に解消してくれます。

 

 

しかし、いくら安くて、結びやすくても、目的は釣りですから、
釣れなければ意味はありませんよね?

 

 

 

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ナイロンならバリバス

 

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お金があって、かつ仕掛け結びも問題なくできるなら、やっぱり良質なフロロカーボンがいいです。

ただ、もし中途半端に安価なフロロカーボンを買うくらいなら、「バリバス」というナイロンハリスをおすすめします。

 

中には「硬すぎて結べない」「巻き癖が取れない」といったように、「フロロカーボンだから良い」とはとても言えないようなハリスもあります。

 

ですから私は、ハリスの種類以上に、メーカーによる特性が大きく左右すると思っています。

 

 

ナイロンハリスの不利な点を独自の技術で解消する「バリバス」

 

私自身、釣ったカツオの9割以上がこのバリバスですし、18号や20号の「バリバス」で、20㌔以上のキハダマグロを釣り上げている方をたくさん見ています。

 

何より、結びやすいので、初心者さんにおすすめしたいハリスとして、
「バリバス」を紹介しました^^

 

 

なお、バリバスを使用するなら、

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留め金ははずさないでください。仕掛け作りでオマツリします(笑)

ハリスがスプールに巻かれていない点が「バリバス・大物ハリス」の難点でしょうかね^^;

 

 

⇒「バリバス」大物ハリスを安い順に検索!

 

 

カツオに最適なサルカンとおすすめの結び方

 

サルカンの結節において、万能かつポピュラーな結び方で知られる「ダブルクリンチノット」。しかし、カツオを釣るなら「ダブルクリンチノット」では頼りないです。

 

「ダブルクリンチノット」は太ハリスとの相性が悪く、突発的なカツオの走りによってハリスがほどけることがあります。おすすめは「猟師結び」です。

※リンクはシーガーの「強いノットはこれだ!」

 

 

 

 

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↑またこのタイプのサルカンは、取り込みのとき魚に走られると金具部分で手を切ることがあります。使用を避けるか、もしくは手袋等で手を保護することをおすすめします。

 

 

 

 

 

 

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「ハワイアンフック」は比較的安価で強度も十分。しかし、手が濡れると固くてかなり外しずらいため、

 

 

 

 

 

 

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トローリングスナップ」がおすすめです。

 

少々高価ですが、強度があり、なにより扱いやすいです。ベアリングが内蔵されているため、回転力が高いという利点もあります。

 

メーカーによって強力はまちまちですが、
キハダを狙うなら5~6号くらいが適当です。

 

 

 

 

 

 

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カツオ・マグロの特徴から天秤を選ぶ

 

キハダマグロは針掛かりすると一気に走り出し、数百メートルもの道糸を引き出します。多く走らせればそのぶん体力を消耗するので、糸巻き量は多いに越したことはありません。

 

最低300m、巻けるのであれば500mくらいあると安心です。

 

さて、キハダマグロをたくさん走らせるには、ビシにかかる水の抵抗を極力なくすのが良いそうです。ビシの抵抗を無くせる天秤としては全遊動式の「カモシ天秤」があります。

 

 

 

 

カモシ天秤

カモシ天秤図解

カモシ天秤は「天秤」と「道糸」が独立した構造になっています。そのためキハダマグロの走りに関係なく天秤は独立します。つまり、キハダマグロはビシの抵抗を感じずに走ることができます。

 

 

 

kamoshiB

↑たとえ天秤がオマツリしても、キハダマグロは自由に走れるので、「バレにくい」というのも利点の1つだそうですね。

 

 

 

↓これが固定式の天秤となると、キハダマグロが天秤を引きずる形になりますから、ガタガタと動くビシが抵抗になるというわけです。

kamoshiAのコピー

このように「カモシ天秤」はマグロをたくさん走らせるという点において絶大な効果を発揮するわけですが、しかし弱点もあります。

天秤が動くので、天秤を手にとって魚を手繰り寄せることができません。そのため、カツオの取り込みにはむしろ不向きな天秤と言えそうです。

 

 

 

普通の天秤

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ヤマリア(YAMARIA) 船テンビンK型メジカツオSP2.5mm 35cm

 

カツオを主体とする船ではもっとも使用率が高いメジカツオ天秤。可もなく不可もない天秤ですが、「天秤のしなりがクッションの役割を果たす」としてむしろ好んで使用する方もおられます。

 

 

 

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マグロ天秤の使用率も高いですね。No.305式 KH型(アーム長35cm)もシンプルで扱い易く人気があります。

 

いずれにせよ固定式の天秤は、キハダマグロが掛かるとビシがまともに水の抵抗を受け、吹き飛んでしまうことがあります。

 

 

 

 

 

※2014年追記

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ビシが吹き飛ぶのはスナップの弱さ。なので好みの天秤を購入後、スナップのみより強靭なタイプに変更される方もおられます。

 

 

 

 

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No. 305式のタイプの中ではKD型(アーム長さ47cm)が、マグロの走りに対応すべく多重リングを使用しており強靭です。

 

 

 

ただし、

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残念ながらKD型は青物バスターには適合しません。

 

より強靭なのはKD型。
しかしNH型(アーム長43cm)でも十分に強いと個人的には思います。

 

 

 

 

 

 

「半遊動」チドリ式天秤

「半」遊動というくらいですから、「ちょっとだけ天秤が自由」です。

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黒いヒモの範囲内で天秤が自由に動きます。

 

この遊びがあることによって、魚が餌をくわえた瞬間、

 

  1. 魚に天秤の違和感を感じさせにくい
  2. 魚の当たりをダイレクトに感じやすい

 

という利点があります。これは「カモシ天秤」も同じです。「カモシ天秤」と違うのは、天秤が「ちょっとしか動かない」ため、魚の取り込みも「通常の天秤」並みに楽ということです。

逆に、キハダマグロに走られたら、「通常の天秤」と同じようにビシがなくなる可能性があります。

 

 

 

 

 

もし半遊動を試したいなら、チドリ式108MH(アーム長50cm)か、チドリ式108C(アーム長60cm)をおすすめします。

長さは好みですが、真鯛のように長ハリスでなければアームは短いほうが扱いやすいです。

 

 

なおチドリ式天秤は、

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「オマツリ」するとスプリング状の関節に道糸が食い込むことがあるため、その使用を禁止する船宿もあります。

 

※同様にカモシ天秤を禁止する船宿もありますのであらかじめご確認ください。

※カモシ天秤はカモシリングと併せて使用します。

 

 

 

 

 

2015年カツオ・マグロの針選びとおすすめの結び方

※年々針も新作が追加され主流が変わってきましたのでこの記事は2015年7月に内容を一部変更しました。

 

ここでは、カツオ狙いで「実績のあった針」を紹介しつつ、マグロを視野に入れた場合の注意点を見ていきます。

 

 

 環付き針

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カツオであれば平打ち加工された「ヒラマサ針」でも十分に通用します(むしろ針の軽さを好んで使用されるベテランの方もいます)が、太ハリスを使用するので結節が甘くなり、はじめのうちはすっぽ抜けしがちです。その点、「環付き針」は、非常に強度を誇る結び方があるので(後述)マグロを狙わずとも人気があります。

 

 

 

 

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環付き針のメーカーはインターフックがおすすめです。少し高価ですが強さと重さのバランスが良く、またオキアミが針に刺しやすいのでとくにビギナーさんにおすすめです。昨年キハダを掛けたのは2回ともこの針です。

 

 

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針のサイズはカツオ狙いで14~15号を標準に食い渋るようならサイズダウンします。

 

キハダ狙いの場合は人それぞれにノウハウがあるので一概には言えませんが、強さと大きさ、重さ等のバランスを考えて16号を使用される方が多いです。それ以上の号数は太すぎて、オキアミを刺すこと自体が難しくなります。食い気のあるときは18号でも何でも釣れるかと思いますが、マグロは目がとても良いそうですから、オキアミが綺麗に刺さらなければヒットする可能性はやっぱり落ちると思います。ただし掛かったときは、強くて大きな針ほど安心ですから、針の号数はそのバランスを考慮して選ぶことになります。

 

 

 

 

 

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歯の鋭いマグロ対策としては、

 

 

 

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ネムリ形状の「ムツ針」が人気があります。(写真左)

マグロに針を飲み込まれると、その鋭い歯でハリスを切られることがあります。その対策として、飲まれた針を口元に引き出しやすい「ムツ針」を使用します。

 

実際に船でよく見かけるのは、マグロの当たりと同時に、マグロの歯によってハリスを切られるケースです。俗に言う「瞬殺」というやつですが、これを防ぎます。

 

 

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ただしムツ針は難点もあります。↑見てのとおり針先がネムっているうえにヒネリが強いので、オキアミが刺しにくく、ストレート針に比べて扱いにくい面があります。

 

そこで、オキアミが刺しやすいキハダ針として近年登場したのが…

 

 

 

DSCN5265bジャイアンとキハダマグロ。歯の鋭いキハダ対策として針先が少しだけネムっているのでストレート針に比べれば飲まれにくく、それでいてヒネリがないのでオキアミが刺しやすく、16号でもわりと扱いやすいです。

 

 

DSCN4957b周囲をみる限りでは16号の実績が高いです。人気のある針です。

 

 

 

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個人的に気に入っているのはオーナー針の「キハダマグロ 」。針先のネムリとヒネリがけっこう強いのでオキアミは刺しにくいですが、ジャイアンとキハダマグロには設定のない15号があり、強度がありながらもやや軽いです。2014年後半にはこの針で同日に3回キハダを釣り上げた方もいます。 

 

 

 

DSCN6991bこちらは2015年の新作、オーナー針の「閂キハダ」です。「環付き針」ではないので結びに自信がある方向けでしょうか。軽量なぶんだけアドバンテージがありそうですけど、実力は未知数です。

 

 

 

以下、重さ比較の参考までに…。

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DSCN6945b

DSCN0029b

DSCN6998b DSCN6995b

 

 

 

 

環付き針のおすすめ結び

環付き針の結びは「坂本結び」か「中村式カン付き南方延縄結び」がおすすめです。ハリスを内側に通すので↓通常の「カン付き南方延縄結び」よりマグロの歯に切られる確率がぐっと減ります。

 

setsumei

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補足:針先の復活

 

針は高価なので、私の場合、せこいようですが使えそうなものは持ち帰り、綺麗に水洗いして再利用します。しかし何回か魚を掛けた針は、針先が鈍くなっています。

そこで、ダイヤモンドヤスリ を使用します。カットウフグではごく当たり前のように釣りながら使用するヤスリです。金針は少し色がハゲますが、2~3回くらいまでなら刺さりは問題なく復活します^^

 

 

 

 

青物バスターの有利不利

 

※相模湾の規定は80号です。

 

カツオ・キハダの使用ビシには、大きく分けて2種類あります。

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鉄製のビシ(鉄仮面)と、プラスチック製のビシ(青物バスター)です。

 

どちらを使用するにしても、その特性上、有利不利があるのですが、
私が初心者の方におすすめしたいのは「青物バスター」です。

 

その理由について、見解を1つ…。

 

※コマセの放出性に優れる点はどちらも同じなので
ここでは比較対象にはしません。

 

 

まず鉄仮面が有利なワケ

 

鉄仮面は比重の関係でプラスチック製の青物バスターに比べ仕掛けの落下速度が早いです。そのスピードは体感できるレベルで、鉄仮面のほうが約1割ほど早く仕掛けを棚に到達させることができます。

 

重さの実験をされている方もいますね^^

 

ですから特にスピードが釣果につながるようなカツオ釣りでは
鉄仮面の優位性を無視するわけにはいきません。

 

しかしながら鉄仮面は、商品によって穴の形状が大きく異なることも念頭においたほうが良さそうです。

鉄仮面は商品によって、または穴の埋め方によってコマセの出かたが異なりますから、自分のコマセワークが魚に有効かどうかの判断は自分でするしかありません。

 

これがまた、最初のうちは悩むんですよね…

 

 

その点、青物バスターは多くの方が利用されていますから、もし自分だけ釣れないのであれば、青物バスターで釣れている人のコマセワークを真似することもできますし、窓の開け具合を真似することもできます。

 

そんなわけで、色々と覚えることの多い最初のうちはとくに
青物バスターは有利とさえ思いますよ^^

 

 

なお、青物バスターにはセオリーがあります。

 

メーカーのページによれば、「上窓1/3」を基準として、下はコマセの粒の大きさによって調整するそうですが、カツオであればだいたい下は1センチ~1.5センチくらいが適当です。

 

basuta

青物バスターの仕組みは、しゃくると上窓から海水が入り込み、入った海水の圧力に押されて下窓からコマセが出るというものです。

 

ですから上窓を完全に閉めたらなかなかコマセは出ませんし、逆に下を完全に閉めても上窓さえ空いていれば、中窓からポロポロとコマセを出すことができます。

 

また夏のカツオのように一瞬の時合いでドバッとコマセを出したいようなときは、基本より開け気味(下1.5cm、上窓半開)にしたほうが良いこともありますし、逆に広い範囲を探りたいようなときは、下を閉め気味にして、コマセをポロポロ出しながらしゃくることもあります。

 

細かい調整を行える点がプラスチックビシの最大の利点ですが、あまりガチャガチャ変えると混乱しますから、迷ったときは基準(上窓1/3、下1センチ)に戻すとよいかもしれません。

 

その上でコマセを加減したいときは、コマセの量を調節します。たくさん出したいなら少なめに、あまり出したくないなら多めに入れます。

 

基本は6~7割詰めます。

 

釣りたい気持ちがハヤるとコマセを多く入れてしまいがちですが、
コマセが出なければ釣れませんからここは冷静にいきましょう^^

 

これは鉄仮面も同じです。

 

 

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カツオ・キハダのクッションゴム

カツオ仕掛け

 

魚の突っ込みをいなすために取り付ける「クッションゴム」。しかし「切れると危ない」という理由から、クッションゴムの使用を禁止している船宿もあります。

使用OKな船宿の場合は、
クッションゴムは天秤と道糸の間につけます。

 

もし、↓こんな風に下につけてしまうと、

 

dummy仕掛け

取り込みの際、魚の突発的な突っ込みによってクッションゴムが切れる可能性があり、クッションゴムの端についたサルカンが跳ね返って非常に危険ですから、クッションゴムは必ず天秤と道糸の間につけるようにします。

 

 

 

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クッションゴムを禁止している船宿の場合は、適度な伸びでショックを吸収してくれるナイロンハリス50号前後(100lb~140lb)をリーダーとして代用することも可能です。

 

(その場合、ナイロンハリスの上端に「ボールベアリング系のサルカン」、下端には「トローリングスナップ」を取り付ければ、クッションゴムと同じように使用できます)

 

※追記
PEラインとハリス(リーダー)の接続は、摩擦系ノット最強と言われる「PRノット」で結節するのがおすすめです。実際、キハダが掛かってもノット部分で切れたことはありません。PRノットはボビンという特殊な道具を使用して結びます。

 

またリーダーに使用するハリスは、オマツリ等が心配な場合はフロロカーボンでも大丈夫です。フロロカーボンとナイロンの良いところ取りをしたカーボナイロン というリーダーも売っています。 

 

 

 

ロングライフクッション

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最強と謳うだけあって、3.5mmという太さで48㌔の負荷に耐えるというロングライフクッションは素敵です^^

 

切れたらシャレにならないので
信頼のおけるものを使用したいところですが…。

 

ただ、クッションゴムは太いので潮の影響を受けやすく、そもそもオマツリの原因になるとして好まない方もおられます。あまりにオマツリするようなら、外したほうが良いのかもしれませんね^^;

 

 

 

 

↓以下号数表です。

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